その結果から、多くの中高生が「スマホは恋愛に必須」「スマホを使った出会いはアリ」と考えていることが分かった。
実際にSNSを使い知らない異性とコミュニケーションを取ったことがあるという中高生は60%に上っており、14%は「実際に会ったことがある」と回答している。
中高生の89%が「スマホやSNSを通じた異性との出会いには危険があると思う」と回答しているにも関わらず、興味や好奇心の方が勝ってしまう。しかしそれを他の人、特に親に話す中高生はごく少数。自分の子どもが出会い系サイトやアプリを閲覧していても、親が把握していない可能性は高い。
SNSを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもの数は増加している。「出会い系サイト・アプリ」の利用に際し、運営者は義務として、利用者が18歳未満ではないことを証明する個人確認をしなくてはならない。しかし海外のサーバーへと移動し運営者がわからないような闇サイトとなっているケースや、登録する未成年本人が虚偽の申告をするというケースも多い。
会員と会い性的暴行を加えられるという事件だけでなく、児童・生徒が騙されて自ら撮影した裸の画像を送付させられる「自撮り被害」も増加している。
こうした「出会い系被害」を防ぐために必要なのが、子どもに適さない有害サイトやアプリを自動的にブロックする「フィルタリングサービス」の活用だと高橋さんは語る。
「現在、携帯電話会社各社が『フィルタリングサービス』を提供していますので、これらを活用することで出会い系サイトなどへのアクセスを防ぐことができます。また使用するお子様の年齢によって、出会いにつながるSNSの利用を制限することも可能です。なお、18歳未満には『フィルタリングサービス』の設定が義務付けられていますので、必ず利用するようにしてください」
ネットで知り合った人とは会わないことを子どもと約束した上で、普段から子どもが相談しやすく話しやすい関係を作っておくことも重要だ。
フィルタリングサービスを利用することはもちろん、ネット利用の危険性や具体例もきちんと伝え、子どもがトラブルに巻き込まれない環境を整えておきたい。
【参考】
※電気通信事業者協会ホームページ
https://www.tca.or.jp/
※大手携帯電話会社 フィルタリングサービス(五十音順)
株式会社NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/service/filtering/
KDDI株式会社
https://www.au.com/mobile/service/filtering/
ソフトバンク株式会社
https://www.softbank.jp/mobile/service/filtering/
https://www.ymobile.jp/service/filtering/