さわやかな香りが特徴のハッカ油は、虫除けや消臭、爽快感を味わうなど、暑い時期に便利な使い方があります。
スプレーの作り方や注意点について知り、上手にハッカ油を活用して、快適な毎日を送りましょう!
今回の記事では「ハッカ油の使い方」「ハッカ油スプレーの作り方(無水エタノールを使う方法と使わない方法)」について解説します。
ハッカ油とは
ハッカ油とは、ハッカ(ミント)から作られるオイルです。
主成分であるメントール由来の清涼感のある香りが特徴で、虫除け・消臭・爽快感を味わうなど、さまざまな用途で活躍します。
ハッカ油は薬局やドラッグストア、またはAmazonや楽天などの通販サイトでも手軽に手に入ります。
ハッカ油は、瓶に入っているものと、スプレー容器に入っているものがあり、今回購入したものはハッカ油をぽたぽたとたらして使う「滴下型」の瓶に入ったタイプでした。
ハッカ油そのものを直接肌につけるのはNGであるため、肌に使いたい場合はハッカ油スプレーを手作りするようにしましょう。
手作りのハッカ油スプレーの作り方は、のちほど詳しく紹介します。
虫除けや消臭に使いたい場合は、スプレータイプか手作りハッカ油スプレーをふきかけたり、瓶タイプのものをたらしたりするようにして使いましょう。
ハッカ油の便利な使い方6選
ハッカ油の便利な使い方について、詳しく紹介します。
1.虫除け
ハッカ油は、蚊・アブ・ブユ(ブヨ)・カメムシなどの虫除けとして役立ちます。
ハッカ油の清涼感のある香りは、虫が嫌うにおいであるため、肌にハッカ油スプレーをすることで虫がよってくるのを防ぎます。
ハッカ油の香りが薄れると効果も薄れてしまうので、1~2時間ごとにこまめにスプレーするようにしましょう。
または、洗濯するときにすすぎのタイミングでハッカ油を1~2滴入れると、衣服に香りがつくため、虫除け効果を得られやすくなります。
2.ゴキブリ対策
ハッカ油の香りはゴキブリを寄せ付けないため、暑い時期のゴキブリ対策にも使えます。
スプレーでは香りが薄くなりやすく効果が期待できる時間が短いため、下記の方法がおすすめです。
・小皿にハッカ油を数滴たらしてゴミ箱周辺に置いておく
・コットンやガーゼなどにハッカ油を数滴たらして置いておく
香りが薄くなってきたら、ハッカ油を再度たらすようにしましょう。
3.消臭
ハッカ油は消臭作用が期待でき、消臭スプレーとしても役立ちます。
三角コーナーや排水口のゴミ受け、靴や衣服、枕カバー、車内の消臭など、さまざまな場面で役立ちます。
天然成分で作られるため、体にも優しく、人工的な消臭スプレーに比べて安心して使えるという方もいるでしょう。
4.入浴剤
お風呂にハッカ油を数滴たらして、入浴剤のようにするのもおすすめです。メントールによる清涼感があるため、湯上りのほてった体をスーっと冷ましてくれます。
5.香りを楽しむ
ハッカ油の香りは爽快感があるため、リフレッシュしたいときにおすすめです。スプレーをハンカチや衣服にふきかけると、さわやかな香りで気分を変えてくれます。
また覚醒作用もあるといわれるため、午後の眠気覚ましとして、香りを楽しむのもよいでしょう。
6.清涼感を味わう
ハッカ油スプレーを肌にふきかけると、清涼感を楽しめます。
メントールのひんやりとした感覚を味わえるため、夏の暑い時期によいでしょう。
虫除けに便利!ハッカ油スプレーの作り方2種【実際に作ってみた!】
無水エタノールを使う作り方と、無水エタノールを使わない作り方の2種類を紹介します。
無水エタノールを使った基本のハッカ油スプレー
無水エタノールを使った基本のハッカ油スプレーの作り方を紹介します。
ハッカ油は水に溶けない性質があるため、無水エタノールに溶かしてスプレーにしましょう。均一に溶けるため肌にムラなくスプレーしやすく、エタノールによる防腐効果も期待できます。
手作りハッカ油スプレーは、1週間ほど日持ちするといわれていますが、手作りであるためなるべく早めに使い切るようにします。
日数が経ったものは生ゴミにふきかけるなど、肌にスプレーせずに使い切るようにすると安心です。
無水エタノールはハッカ油同様、薬局やドラッグストアで手に入り、余ったら薄めて掃除や消毒用にも使えますよ。
<材料>
ハッカ油…1~2滴
無水エタノール…小さじ1(5ml)
水(精製水または水道水)…大さじ3(45ml)
<作り方>
1.注ぎ口がついた容器にハッカ油、無水エタノールを入れてよく混ぜ、水を加える
スプレー容器に材料を直接入れても問題ありませんが、こぼしてしまうのが心配な方は、注ぎ口のある容器に作ってから入れる方が安心です。
水は薬局やドラッグストアで手に入る精製水を使うか、水道水で作っても問題ありません。水道水の方が塩素が含まれるため、日持ちしやすくなります。
2.スプレー容器(ポリスチレン製(PS)以外のもの)に1を入れる。
ハッカ油が容器を溶かす恐れがあるため、必ずポリスチレン製(PS)以外のものを使用してください。
無水エタノールを使わないハッカ油スプレーの作り方
無水エタノールを使わなくても、水だけでもハッカ油スプレーを作れます。
水にハッカ油は溶けないため、スプレーする前によくふる必要があることと、日持ちしないため1~2日で使い切る必要があります。
手軽に作れるため、ハッカ油の効果をまず試してみたい、という場合によいでしょう。
<材料>
ハッカ油…1~2滴
水(精製水または水道水)…50ml
<作り方>
1.スプレー容器(ポリスチレン製(PS)以外のもの)に、水、ハッカ油を入れてよく振り混ぜる。
水は水道水の方が塩素が入っているため傷みにくくなります。使う前によくふるようにしましょう。
ハッカ油スプレーを使ってみた!
早速、ハッカ油スプレーを使ってみました。
無水エタノールで作ったハッカ油スプレーは、肌にシュっとふきかけると、ハッカ油特有のさわやかな香りが漂います。
清涼感は、肌につけてすぐは感じないのですが、十秒ほど経つとスーっと涼しく感じます。
しばらくハッカ油のよい香りがしていましたが、1時間経つころにはにおいがすっかり消えていたので、こまめなスプレーが必要そうだと感じました。
水だけで作ったハッカ油スプレーも、肌にふきかけるとハッカ油のよいにおいを感じます。しかし、清涼感はあるものの、無水エタノールを使ったスプレーに比べると物足りない感じです。
無水エタノールに揮発性があることからも、スッとした清涼感に役立っているのかもしれません。
両方を使ってみた結果、虫除けであればどちらのスプレーでもにおいはしっかり感じるため問題ないように思いましたが、清涼感に関しては無水エタノールを使った方がよいと思いました。
個人の感想ではありますが、どちらのスプレーを作るか迷った際の参考にしてみてくださいね。
ハッカ油スプレーの注意点
ハッカ油スプレーには守ってほしい注意点がいくつかあります。よく読んで使うようにしましょう。
ポリスチレン製(PS)のスプレーボトルは使わない
ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かしてしまう性質があるため、ポリスチレン製のスプレーボトルは避けましょう。
ガラス製のものが安心ですが、100円ショップで購入できるスプレーボトルを使っても作れます。
こちらはアルコール液にも対応できるため、無水エタノールを入れても安心して使えます。
目や鼻の近くには使わない
ハッカ油スプレーを目や鼻の近くに使うのは避けましょう。
ハッカ油が目や鼻などの粘膜に触れると、刺激になる恐れがあります。また大量に吸い込むこともよくありません。
手足や首筋などに使用するようにし、なるべく顔につかないように気をつけましょう。
肌の弱い方は注意
ハッカ油と無水エタノールは、肌への刺激になることもあるため、肌の弱い方は注意が必要です。
アルコールにかぶれる方は、無水エタノールを使わない方法で作るのがよいでしょう。
肌が敏感な方は少量を試し、問題のないことを確認してから使うようにすると安心です。
ハッカ油を使いこなして、暑い時期を快適に乗り切ろう!
今回の記事では「ハッカ油の使い方」「ハッカ油スプレーの作り方」について紹介しました。
ハッカ油は虫除けや消臭、清涼感などと夏の暑い時期に期待したい効果がたくさんあります。
ぜひハッカ油の使い方をマスターして、暑い時期を快適に過ごしましょう。