美容や健康によいといわれるアーモンド。
気が付くとつい食べ過ぎてしまうこともありますが、体に悪い影響があるのでしょうか?
また、食べ過ぎはどのくらいからなのか、1日の適量はどのくらいなのかも気になりますよね。
今回の記事では「アーモンドの食べ過ぎによる影響」について、管理栄養士が解説します。
アーモンドの食べ過ぎによる影響とは?
アーモンドはさまざまな栄養がたっぷりと詰まっていますが、食べ過ぎにより体の調子や健康に影響を与える恐れがあります。
考えられる影響を紹介します。
腹痛や下痢、便秘
アーモンドの食べ過ぎにより、腹痛や下痢、便秘などのお腹の調子に影響することがあります。
これは、アーモンドに脂質と食物繊維が多く含まれていることが理由です。
どちらも摂り過ぎることで、消化に負担をかけ、消化不良を起こす恐れがあります。
ニキビなど肌荒れ
アーモンドの食べ過ぎにより脂質を摂り過ぎると、栄養バランスが乱れ、ニキビなど肌のコンディションの不調につながってしまいます。
健やかな肌を保つには栄養バランスが大切であるため、アーモンドに限らず、特定の食べ物をたくさん食べるのは控えた方がよいでしょう。
太る
アーモンドはカロリーが高いため、食べ過ぎると太る原因になります。
アーモンド(いり・無塩)のカロリーは下記のとおりです。
25gは手の平に載るくらいの量です。
少量であっても、おにぎり1個分(100g・156kcal)と同等のカロリーです。
栄養豊富だからといって、食べ過ぎるのは控えましょう。
アーモンドはどのくらいからが食べ過ぎ?
アーモンドの食べ過ぎについて、明確な基準はありませんが「35g(約35粒)以上」を食べ過ぎの目安としてもよいでしょう。
35gでは213kcalとなり、1日の間食の目安である200kcalを超えるカロリーとなります。
また脂質も約19g含まれ、1日に摂ってよい脂質の量(※)の3分の1ほどをアーモンドから摂ってしまう計算にもなります。
35g以上を食べたからといって、すぐに影響が出るわけではありませんが、毎日のようにたくさん食べるのは控えた方がよいでしょう。
※:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日に2000kcal必要な場合、脂質の量は44〜67gの範囲におさめるとバランスがよいとされている。
食べ過ぎにならないアーモンドの適量は1日25粒
アーモンドの適量は、1日25g(25粒)程度を目安にするとよいでしょう。
25gでは152kcalとなり、1日の間食の目安の範囲内におさまります。
ほかにもお菓子やスナック菓子、甘い飲み物やお酒をとっている場合は、アーモンドとあわせて1日200kcal以内になるように調節すると、太る心配を減らせますよ。
アーモンドの食べ過ぎを防ぐコツ
アーモンドを食べ過ぎてしまう方は、下記のコツを実践してみましょう。
・小袋に入ったものを買う
・小皿に移して食べる
・よく噛んでゆっくり食べる
食べてよい量がわかるようにすると「つい食べてしまった」という状況を避けられます。
またゆっくり食べることで満腹感を得られやすくなり、少量でも満足できるようになりますよ。
適量のアーモンドで得られるうれしい効果【食べ過ぎは防ごう】
アーモンドは食べ過ぎるとデメリットがありますが、適量であればうれしいメリットがさまざまあります。
美肌づくり
アーモンドは強い抗酸化作用を持つビタミンEが豊富であるため、美肌づくりを助けてくれます。
アーモンドはほかの食べ物と比較してビタミンEの含有量がずば抜けて優れています。
効率的にビタミンEを補給したいときによいでしょう。
便秘解消
アーモンドには食物繊維が含まれ、便秘解消に役立ちます。
アーモンド25gで2.8gの食物繊維が含まれています。
これは、ごぼう1食分50g(食物繊維2.9g)と同等の量です。
少量でもしっかりと補給できるため、食物繊維不足解消に役立ってくれるでしょう。
貧血予防
アーモンドは鉄が含まれ、貧血予防も助けてくれます。
女性は鉄が不足しがちであるため、アーモンドのような手軽に食べられるものから鉄を補給できるのはうれしいポイントです。
アーモンドは食べ過ぎに注意して、適量を心がけよう!
今回の記事では「アーモンドの食べ過ぎ」について、管理栄養士が解説しました。
アーモンドを食べ過ぎると、お腹の調子、肌荒れ、太るなどのデメリットが考えられることがわかりました。
適量であればうれしい効果を期待できるため、1日25gを目安にして、上手に取り入れましょう。