ブロッコリーといえば房の部分を食べるイメージがありますが、芯(茎)も栄養満点で負けないくらい美味しいことを知っていますか?何も知らなければつい捨ててしまいがちな部分ですが、活用方法をご紹介します!
ブロッコリーの芯(茎)は食べられるの?
ブロッコリーの芯(以下、茎)の部分、皆さんは使っていますか?房の部分を残して捨ててしまっている方も多いかと思いますが、ブロッコリーは茎まで余すところなく使える食材です。
もちろんそのままだと固いのですが、加熱することで火を通したかぶやにんじんに近い食感を楽しめます。茎自体に味はほぼないので、味付けしてから食べるようにしましょう。
葉の部分も食べられる!
なお茎の太い部分だけでなく、茎から生えている葉の部分も食べることができます。
切り分ける際には葉へと伸びている茎部分を切り、そのあと食べたやすい長さ(3〜4cmほど)にカットして炒め物やスープに活用できますよ。
茎部分は栄養面でもおすすめ
茎を捨てずに使ってもらいたい理由は栄養面にもあります。
そもそもブロッコリー自体にはビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれています。
ビタミンCはシミの元になるメラニンの生成を抑える効果が期待でき、β-カロテンには皮膚や粘膜の健康を維持してくれる働きがあります。
さらに茎には食物繊維が多く含まれているといわれています。食物繊維は腸の働きを助けてくれる効果があるので、便秘気味の方には特におすすめしたい栄養素。茎まで食べて、含まれる栄養素を丸ごと摂取しましょう。
筋を上手に取り除く方法
ブロッコリーの茎を食べたい時に筋が気になる方も多いはず。筋が気になる場合は細かく切るか芯の部分をカットするようにしましょう。
ブロッコリーの筋は茎中心部から見て外側の皮付近に波のような形で円になっている線の部分です。
皮同様に筋までは固いので、調理前に簡単に取り除く方法を紹介します。
1番手軽で簡単な方法は包丁を使うこと。まず茎を縦にして、皮と一緒に筋も切り取ってください。
外側の皮を切る際に、筋部分にまで包丁の刃を入れましょう。筋の線に合わせてぐるっと1周したら筋部分まで取り除けた芯が残ります。その後はお好みの形にカットして料理に使用してくださいね。
料理に使いやすい茎の切り方
ブロッコリーの茎は料理の用途によって、切り方を変えておくと使いやすいでしょう。今回は様々な料理に使える3種類の切り方をご紹介します。
オーソドックスなのは短冊切りで、スープや炒め物など何にでも活用できます。
細切りは短冊切りよりもさらに細く切ります。この切り方も炒め物や和え物にする際に使いやすいサイズです。
角切りはスープに入れる際に使いやすいでしょう。ミネストローネなど具沢山スープに使う際に便利です。
むしろ房の部分よりうまい?!ブロッコリーの茎活用レシピ
余すところなく使いたいブロッコリー。茎はどんな料理に使ったらいいの?という方に向けて、活用レシピを紹介します。
ブロッコリーの茎きんぴら
ブロッコリーの茎のコリコリした食感をにんじんと共に楽しめます。甘辛い味つけで、ご飯と相性抜群な副菜です。
【材料:2人分】
ブロッコリーの茎:1株分
にんじん :1/2本
ごま油 :大さじ1
みりん :大さじ1
砂糖 :小さじ1/2
醤油 :大さじ1
いりごま(白) :少々
【作り方】
①ブロッコリーの茎、にんじんは皮をむき、細切りにする。
②フライパンにごま油を入れ中火で熱する。①を加え、しんなりするまで炒める。
③みりん、砂糖、醤油を加え、汁気がなくなるまで炒める。器に盛り、いりごまを振りかける。
ブロッコリーの茎ポタージュ
ブロッコリーの茎をミキサーで滑らかにしているので、固さは気になりません。子供でも美味しく飲めるポタージュです。
【材料:2人分】
ブロッコリーの茎:1/2株分
たまねぎ :1/4個
牛乳 :250ml
バター :5g
洋風顆粒だし :小さじ1
塩 :少々
ブラックペッパー:少々
【作り方】
①ブロッコリーの茎は皮付きのまま1cm角に切る。耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをし600Wのレンジで5分加熱する。たまねぎは薄切りにして水にさらし、水気をきる。
②ミキサーに①、牛乳を入れ、なめらかになるまで混ぜる。
③鍋に②、バター、洋風顆粒だしを入れ中火で煮立たせ、塩を加えて味を調える。
④器に盛り、ブラックペッパーを振りかける。
ブロッコリーの茎味噌汁
鍋の中で柔らかくなったブロッコリーの茎は大根に似た食感になります。わかめと一緒に味噌汁にすることで、具材として大活躍間違いなしです。
【材料:2人分】
ブロッコリーの茎:1株分
乾燥わかめ :小さじ1
和風顆粒だし :小さじ1/2
水 :400ml
味噌 :大さじ1
【作り方】
①ブロッコリーの茎は皮をむき、短冊切りにする。
②鍋に水、和風顆粒だしを入れ中火で熱し煮立たせる。①を加え、火が通るまで中火で熱する。
③乾燥わかめを加え、味噌を溶き入れる。ひと煮立ちしてから火を止め、器に盛る。
ブロッコリーの茎も美味しく調理しよう
ブロッコリーは房だけでなく、茎にも栄養があるため捨てずに使っていきたいですよね。今回紹介したメニューなどを参考に、ぜひご家庭でも茎料理を楽しんでみてください。