外出先でワインやコーヒーを楽しんでいるとき、うっかりとシミを作ってしまった経験はありませんか。こんな時、早めの処置がシミをきれいに落とす"カギ"となります。今回は、衣類に付いてしまったワインのシミケア方法について、ライオン株式会社のお洗濯マイスター大貫和泉さんに話を聞きました。
ワイン、コーヒーのシミは「水溶性」
シミには、水と洗剤で落ちやすい「水溶性」と、ベンジンやアルコールなどで落ちやすい「油溶性」の2種類があります。「ワインは水溶性のシミなので、水や洗剤で落ちやすいんですよ」と大貫さん。飲み物などのシミは水溶性に当たるので、コーヒーやジュースはもちろんのこと、しょうゆや焼き肉のタレ、血液も水溶性のシミとなります。
シミがついてしまったらすぐに応急処置
時間が経ってしまうと、シミは落ちにくくなってしまいます。気が付いたらなるべく早めに、濡れたハンカチやティッシュでシミの部分をつまんで、シミ汚れを移し取ってください。移し取った後は乾いたティッシュなどで押さえて水分を取り除き、自然乾燥を。
「ゴシゴシ」こするのはNG!
ここで注意したいのが、衣類についたシミを落とそうと「ゴシゴシ」とこすってしまうこと。逆にシミが広がってしまい、かえって落ちにくくなってしまいます。また、飲食店でシミ抜きに「おしぼり」を使う行為も、実はNG。大貫さんは「おしぼりは塩素系漂白剤で処理されている場合があるので、衣類が色落ちしてしまうリスクがあります」と指摘します。
帰宅後は早めに洗濯
帰宅したらなるべく早めに洗濯を。衣類の裏側に付いている洗濯表示を確認し、家庭で洗えるか、酸素系漂白剤が使用できるかをチェックしてください。家庭で洗濯できる場合、水溶性のシミには液体酸素系漂白剤の原液を直接、衣類に塗って染み込ませてから普段通りに洗濯しましょう。放置せず、すぐに洗濯することがポイントです。
どうしよう、うっかり放置......
忙しくて、うっかりとシミ汚れを放置してしまった場合も大丈夫。そんな時は「液体酸素系漂白剤」が助けてくれますよ。おすすめは衣料用液体酸素系漂白剤「ブライトSTRONG」。液体酸素系漂白剤を直接塗布して洗濯することで、時間が経ったシミ汚れも落ちやすくなります。
シミの種類に応じた応急処置と適切な洗濯で、衣類を守る可能性が広がります。シミ抜きをしても落ちなかった場合、クリーニング専門店を活用するのも手段のひとつ。焦らず対応して、お気に入りの服を長く着たいものですね。