リモートワークなどおウチでお昼ごはんを作る機会が増え、即席袋めんや生めんを常備しているご家庭も多いですよね。おうちで作るラーメンの麺を一層美味しく仕上げるには、どうやら「茹で方」にコツがあるみたい。徹底検証してみました!
先日、友人からこんなメッセージが届きました。
"この前、中学生の息子が自分でお昼にラーメンを作ったら「お母さんが作るより美味しくできた」って言うんだよねー。どうやって作ったのかきいたら、「沸騰したお湯に麺を入れてそのまま3分茹でただけだよ」って。ラーメンってほぐさないでゆでた方が美味しい気がするんだよって。なんでか知ってる?"
し…知らない。そもそも麺を茹でるときは、お湯に入れたら、お箸で丁寧にほぐすのが常識だと思っていました。そもそも、ほぐす工程に疑問を感じたことすらなかった気が……。
ほぐさなくても麺は固まったままにならないのか?息子氏が指摘するように、ほぐしながら茹でるよりも本当にツルツルに美味しく仕上がるのか!?これは自分の目で舌で試してみないくては!と早速検証してみました。
ほぐした麺VSほぐさない麺 検証スタート
まずは袋めんから。今回はマルちゃん正麺を2袋買ってきて検証します。
いつも通り麺をほぐしながら茹でてみた
規定時間の2分茹でたので、ザルにあげます。
スープと共に器に盛り付け。いただきます。うん、やっぱり美味しい。いつも通り麺がツルツルしこしこ。
今度はほぐさずに茹でてみた
ほぐして茹でたラーメンのおいしさに、正直「これ以上美味しくなんて茹で上がるの?」と思いつつ、半信半疑で2個めのラーメンを沸騰した鍋の中に。ついほぐしたくなる衝動を抑えつつ、じっと2分我慢。
2分経ったけど、丸い塊のまま。ほんとにこれ中まで均等に茹だってるのかな?とちょっと心配。
ザルにあげると見事に上手にほぐれていました。スープと共に器に盛り付け。いただきます。
写真では大きな違いは見えにくいかもしれないのですが、麺をほぐさないで茹でた方が、麺の表面がコーティングされているようなツヤ感が。
食べてみると、ツルツル感に大きな違いが!ほぐして食べても十分ツルツル食感が感じられていましたが、ほぐさないで茹でた方を食べれば違いが歴然!ほぐさないほうが断然ツルツル!もうほぐした麺には戻れない!!
どうやらインスタントラーメンは、茹でたときに中までお湯が入り、均一に茹でられるようにできているらしいんです。だから無理やりほぐさなくても中まで上手にお湯が入ってほぐれ、茹でられるというワケですね。
生麺でもイケるのか?試してみた
ここである疑問が。乾麺はいけたけど、生麺もほぐさないで茹でると美味しいのか?気になったので、生麺も同様に試してみました。
生麺を茹でている間はほぐさずに検証するため、かたまりをばらしながらお湯に入れました。
茹で上がり、ザルにあげて水けを切ります。
写真でわかるでしょうか?見るからにツルツルしています。麺同士のくっつきも気になりません。食べてみると、いつもの菜箸でほぐして茹でる方法よりも口当たりはツルツル、噛むとモチモチしていてコシがあります。これはびっくり!息子氏の考察は正解だった!!というわけです。
ほぐさないほうが美味しいワケとは?
調べてみたところ、麺に含まれる「でんぷん」が麺をコーティングしてツルツルした食感を出してくれるのですが、箸でほぐしてしまうと、そのコーティングはがれてしまうため、ほぐさない方がツルツル食感を味わえるようです。
麺を入れたら茹で上がりまでほぐす手間がないので、茹でている間にネギを切ったり、スープの準備をしたりとラーメン作りがスムーズに進みますね!これは絶対、試す価値ありですよ!