コロナのため自宅で過ごす時間が増えてくると、気になってくるのが電気代。節約するために電気をこまめに消すなど、小さな努力をしてもなかなか電気代は安くならない……。そんな時は、省エネ家電に買い替えをしてみてはどうでしょう。どれに買い換えればどのくらい節電できるのか、簡単にわかる方法を紹介します。
電気代がかかる家電は何?
電気代の節約を意識するためには、どの家電をターゲットにすれば効率がよいか知っておくことが大切です。そこで気になるのが家電の種類別の消費電力ですが、実は日ごろ使っている家電のうちたった4つだけで家庭の7割の電力を消費しているといわれています。
1位 エアコン 25.2%
2位 冷蔵庫16.1%
3位 照明器具16.1%
4位 テレビ 9.9%
(出典:財団法人省エネルギーセンター)
この4つが節電できれば、家庭全体の電気代を減らす近道になるといえそうです。では、どのように節電になる家電選びをすればいいのでしょうか?
「しんきゅうさん」で比べてみよう
環境省が公開している省エネ製品買換ナビゲーションサイト「しんきゅうさん」を知っていますか?。省エネ製品への買換えによる電気代削減効果を簡単に比較でき、新しい家電に買い替える際、どれくらい省エネ・節約になるか調べることができます。
しんきゅうさん:https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/
比較できる家電は、冷蔵庫・エアコン・温水洗浄便座・テレビ・照明器具LEDライトの5種類。
現在使っている家電と新しく使おうと検討している家電の製造年、メーカー名、型番を入力するだけで年間消費電力量・年間電気代・年間CO₂削減量がどれくらい増減するか数値でわかります。
メーカーや大きさ、型番によっても数値が異なるので新しい家電を購入する時に比較検討する目安にすることができます。
10年前の家電と最新家電を比較してみた!
10年前の家電を買い替えると想定した場合、比較するとどのくらい割安になっているのでしょうか?試しに入力して比較してみました。
①エアコンで11,720円お得
10年前のエアコン
・購入年:2010年
・冷房能力(部屋の広さ):5.6kw(15~23畳)
・メーカー:パナソニック
・型番:CS-560CFR2
最新のエアコン
・冷房能力(部屋の広さ):5.6kw(15~23畳)
・メーカー:三菱電機
・型番:MSZ-ZW5620S(霧ヶ峰)
➡年間消費電力434kWh、年間電気代11,720円お得
②冷蔵庫
10年前の冷蔵庫
・購入年:2010年
・型番:不明 定格内容積451~500リットル
最新の冷蔵庫
・メーカー:三菱電機
・型番:MR-RX46C-W
➡年間消費電力176〜226kWh、年間電気代4,750〜6,100円お得
③テレビ
10年前のテレビ
・購入年:2010年
・画面サイズ:液晶・42V型
・メーカー:パナソニック
・型番:TH-L42D2
最新のテレビ
・画面サイズ:液晶・42V型
・メーカー:シャープ
・型番:2T-C42BE1
➡年間消費電力20kWh、年間電気代540円お得
10年前のエアコンと冷蔵庫とテレビを買い替えるだけで、
11,720円+6,100円(最大)+540円=18,360円
年間約2万円電気代が安くなることがわかりました。
自宅の家電を比べてみた
さて、ここからは筆者が実際に使っている家電を買い換えるとどれだけ電気代が安くなるのかリアルなシミュレーションをしてみます。なお、筆者の住んでいる北海道は涼しいので一般家庭にエアコンはあまりありません。冷蔵庫とテレビで「しんきゅうさん」に入力してみました。
冷蔵庫
使用中のモデル
・定格内容積:427リットル
・購入年:2013年
・メーカー:東芝
・型番:E43N
買い替え予定モデル
・定格内容積:411リットル
・メーカー:東芝
・型番:R41G(S)
➡︎1年で75〜125kWh、2,020〜3,370円節約に。
テレビ
使用中のモデル
・購入年:2013年
・画面サイズ:32型
・メーカー:パナソニック
・型番:L32C6
買い替え予定モデル
・画面サイズ:32型
・メーカー:パナソニック
・型番:TH-32G300
➡︎1年で3kWh、90円節約に。
2013年冷蔵庫を買った当初、エコになることを基準に選んだので、年式の新しいものに買い替えたところでさほど節約にならないだろうと思っていましたが、この結果に驚きました。
我が家のテレビは小さいのでそもそも電気代があまりかかっていませんが、大きいテレビであれば買い替えのメリットは大きくなるでしょう。
家電買い替えの前に、試してみる価値あり
節電のためには冷蔵庫にものをつめこみすぎない、エアコンは扇風機と併用する、早寝早起きをして照明を使う時間自体を減らすなど普段からできる努力大切です。家電買替のタイミングがきたら「しんきゅうさん」を使って、家電の見直しをしましょう。
▶︎しんきゅうさん