「家がすっきりしている人は節約上手」。こんな言葉を聞いたことはありますか?無駄なものを溜め込まず、何がどこにあるか把握できるので無駄遣いもしない……という話のようです。年末も近いこの機会に、家を整えるためにも断捨離にチャレンジしませんか?節約や持たない暮らしの投稿が人気のインスタグラマー・eriさんに、断捨離のコツを聞きました。
Instagramで家計管理や日々の生活を公開しているeriです。今では「持たない暮らし」をしている私ですが、実は数年前までは物に溢れて片づけられない人でした(笑)。そんな私がどのようにして断捨離できるようになったのか、またどうやって今の生活をキープしているか、紹介します。
断捨離にハマったきっかけ
きっかけは夫の転勤でした。引っ越し先の家を現地で決められるのは、いろいろな予定の兼ね合いで1日だけ。しかも新しく住むエリアは物価が高めで、予算に合うところは狭い間取りばかり。なんとか家賃優先で決めたものの、新しい家は収納も少なく狭いところでした。
狭い家に今までと同じ物の量を運び入れるわけにもいかず、家のサイズに合った物の量で暮らしたいと思い、一念発起して引っ越し前に持ち物をリセットすることを決意。そもそも物の量が少ないと引っ越し代も安く抑えられます。
こうして断捨離ブームも手伝い、初めて「捨てる」ことに意識を向けた私。断捨離する過程で自分にとって本当に必要な物、よく買ってしまう物の傾向が分かりました。
捨てることには労力もお金もかかります。大規模な断捨離は本当に大変で、これを経験したことで「もうこんな思いはしたくない」と思い、以前より買い物に慎重になって衝動買いや無駄買いが劇的に減りました。その結果、今では欲しい物を我慢することもなく、ミニマムな物の量で満足して暮らせるようになり、結果的に節約にもつながっています。
断捨離のコツ
ではどうやって私が断捨離を進めていったのかを踏まえながら、どの家庭でもできる断捨離方法を紹介します。
服の断捨離
断捨離実施前の私はとにかく服と小物が多く、手放してもまた買うの繰り返しでなかなか減らせない状況。でも、その割には「着る服がない」が口癖で……(笑)。断捨離を機にこの状況についてしっかり考えてみたのですが、「着る服がない」のではなく「着たい服がない」のだなと気づきました。
当時持っていた服は、微妙にサイズが合ってなかったり、着心地が悪かったり、普段使いできない高い服だったり。理由は色々ですが、どれも日常着として1軍ではないものばかりでした。
子育て中だったので「汚れてもすぐ洗えるけど外出着としておしゃれに着られる服」が、当時の1軍条件。自分がよく着る服の条件を改めて認識し、思い切って1軍条件に当てはまらない服は全部リサイクルショップに売りました。
自分にとって快適に着られる服の条件が整理できたので、その後買い足す服は自然と1軍ばかりに。手持ちの服の数は減ったはずなのに毎日着る服がないという悩みは不思議となくなり「おしゃれを楽しむには多数の服が必要」ではないことを実感しました。
その時々で服の好みや着たい条件は変わるので、いまは年2回の衣替えタイミングに見直しをして、手放したり買い足したりしています。
いただきものの断捨離
手放すのに躊躇するいただきものの数々。結婚式の引き出物や旅行のお土産など、自分の好みに合わなかったり、ライフスタイルに沿わなかったりする物が結構ありますよね?申し訳なさがあり、いただきものを手放せない私でしたが、今は一定期間とっておいたうえで「使わない」と思ったものは手放すようにしています。
未開封、未使用の物はリサイクルショップやフリマアプリで手放すことも。ちょっと冷たい人だと思われそうですが、「物は使ってこそ価値がある」という思いを持ち、今はそうしています。
断捨離を決意したタイミングで、例えば「ここ半年使わなかったいただき物は処分する」などルールを決めてみると良いですよ。
子どもアイテムの断捨離
子ども関連のアイテムって自然と増えませんか?私は断捨離を機に専用の収納スペースを決め、そこのスペースに収まる分だけしか持たないというルールを設けました。量が増えて収まらなくなったら、「管理できるキャパを超えた」と考え断捨離。
また子ども服は毎年、春夏・秋冬で衣替えをするので、その時にサイズアウトや傷みがひどいものは処分します。
子どもが保育園で作る作品も、物が溢れてしまう理由の一つ。親心としてはとっておきたい気持ちもありますが、我が家では子どもが気に入っている物以外は写真にとって処分します。
他にも、おもちゃは収納ケースから溢れてきたら、いったん数点を子どもが見えない場所に片づけます。子どもが「あのおもちゃがない!」と気づいたらいつもの場所に返却(笑)。3カ月ほど経っても何も言わなかったら、そのまま処分します。
「もしかしたらまだ使うかな?」「あったほうが嬉しいだろう」と思ってついつい保管してしまうおもちゃですが、本当に必要かどうかは子どもの反応を見るのが一番。必要と思い込まず、子どもの反応を見る機会を作ってみてください。
ちなみに、対象年齢が過ぎて遊ばなくなったおもちゃは、友達の子どもが遊びに来た時用に少しだけ残しています。
断捨離をして「持たない暮らし」を始めたら、生活の中に不要な物がたくさんあることに気づきました。趣味で集めている物や自分にとって大切な物はもちろん捨てる必要はありません。身の回りにある「必要だと思い込んでいる物」をを見極め、手放せばいいのです。
我が家ではこの他にも「当然必要」と思っていたキッチンマットやラグなどのファブリックを手放しました。掃除の面倒さなどもあり「もしかしたら不要では?」と思い処分したのですが、買い替えのお金や手間、掃除などをなくすことができ、とても快適に生活できています。ぜひ実践してみてくださいね。