毎年、カリフォルニア くるみ協会が発表している、その年一番人気のくるみパンを決定するコンテスト「くるみパン オブ・ザ・イヤー」の受賞作品が今年も発表された。合計55種類の中から、3部門各3商品が投票によって選ばれた。
「2024 くるみパン オブ・ザ・イヤー」が今年も開催!
カリフォルニア くるみ協会は、1987年に設立された、カリフォルニア州の4,600以上のくるみ生産者と、70社に及ぶ加工・販売業者を代表する機関。このほど発表された「2024 くるみパン オブ・ザ・イヤー」の受賞作品は、2024年10月3日から11月3日に開催された「くるみパン総選挙」における110万を超える消費者からの投票による結果だ。
ハード系からソフト系、食事パン、おやつパンまで、各種くるみパン合計55種類の中から、「コンビニ・スーパーで買える袋パン部門」、「街のパン屋さんで買える部門」、「パン好きインフルエンサー推薦部門」の3部門それぞれ、上位3商品が決定した。
「街のパン屋さんで買える部門」では、投票によって選出された上位10商品について、一般社団法人日本パン技術研究所 山本剛史氏、特別審査員として参加した女優の鈴木保奈美氏などによる試食審査が行われ、上位3商品が選ばれた。
それでは、3部門それぞれの上位3位の結果を見ていこう。
コンビニ・スーパーで買える袋パン部門の受賞作品
【グランプリ】株式会社タカキベーカリー「石窯くるみパン」
【金賞】敷島製パン株式会社(Pasco) 「しっとりくるみ蒸しパン 2個入」
【優秀賞】フジパン株式会社 「くるみあんぱん」
コンビニ・スーパーで買える袋パン部門でグランプリを受賞したタカキベーカリー「石窯くるみパン」は、風味豊かな自家製発酵種の生地に、香ばしい小麦ブランと種子島産粗糖の甘みを効かせたほんのり甘みのある生地に、カリフォルニア産くるみを混ぜ込み、石窯で香ばしく焼き上げてある商品。噛むと大粒のくるみの食感と味わいを楽しめる。
タカキベーカリーの担当者は、「この度は、輝かしい賞を頂戴し誠に光栄。(中略)これからも、”カリフォルニアくるみ”のおいしさを活かした丁寧なパン作りを続け、たくさんの方にお届けできればと思います」とコメントした。
街のパン屋さんで買える部門の受賞作品
【グランプリ】Boule Beurre Boulangerie 「ピカンテ」
【金賞】LA VIGNE AKIKO 「クイニーアマン風くるみぱん」
【優秀賞】パンのみせアンヌアンネ 「三種柑橘のくるみパン」
【審査員特別賞】オーケー 「くるみパン」
街のパン屋さんで買える部門でグランプリを受賞したBoule Beurre Boulangerie 「ピカンテ」は、菓子職人がくるみパンを最も美味しくたべるための脇役をすべてそろえたもの。見た目のインパクトも惹かれる要素だ。
パン好きインフルエンサー推薦部門の受賞作品
【グランプリ】Pain des Philosophes 「ポミエ」
麦っ娘(Instagram:@pan_art.museum)推薦
【金賞】TOLO PAN TOKYO 「イチゴノワレザン」
パンくん(Instagram:@pan.commu)推薦
【優秀賞】Le Ressort 「パンオノワ」
パンくん(Instagram:@pan.commu)推薦
パン好きインフルエンサー推薦部門でグランプリに選ばれたPain des Philosophes 「ポミエ」は、りんごの木をイメージした商品。リンゴは砂糖とフレッシュジンジャー、ワインで煮てあり、ローストしたくるみとりんごの天然酵母が入った、長時間発酵のパンだ。
推薦したパン好きインフルエンサーの麦っ娘氏は、「大好きなお店のパンがグランプリに輝き、大変嬉しく思います。Pain des Philosophesさんには他にもくるみを使った美味しいパンがあるので、くるみが好きな方はぜひ足を運んでみてください!」とさらなる推しコメントを添えた。
審査員による講評〜女優 鈴木保奈美氏「くるみパンに優劣なんてない」
プロ代表審査員、一般社団法人日本パン技術研究所 山本剛史氏は、「今回は、くるみと他の食材との組み合わせや、パン生地の種類も多彩でバラエティな作品が多かった印象」であり、「よりくるみとパンの特徴が際立ったと思われる作品を選出した」などと講評で述べた。
また「各作品ともにくるみのサイズや処理、加工など随所に工夫されていることがそれぞれの美味しさに表れていた」「くるみパンの美味しさと可能性を実感する審査となった」と語った。
消費者代表審査員、鈴木保奈美氏による講評では、「数年前には『えっ、パン屋さんでくるみパン、見たことあったっけ?』などと言われたこともありましたが、今やすっかり浸透して、スーパーマーケットでも当たり前の存在になりつつあるようで、うれしい限りです。今年も楽しく審査させていただきましたが、実のところ優劣なんてありません。すべてのくるみパンに祝福を!」と消費者代表ならではのくるみパン愛を披露した。
くるみパンファンは数多くいるものの、一般的にはたまに食べる程度と思われるくるみパン。このコンテストを通じて、その美味しさを味わうきっかけとしてくるみパンが改めて注目されることだろう。
「くるみパン総選挙 くるみパン オブ・ザ・イヤー」特設ページ:
https://www.californiakurumi.jp/kurumipan
「カリフォルニア くるみ協会ホームページ」
英語 : https://walnuts.org/
日本語: https://www.californiakurumi.jp/