突然だが、『甘酒』が夏の季語だということをご存知だろうか。甘酒と聞くと冬をイメージする人が多いと思うが、実は夏の季語であり、江戸時代には庶民の栄養ドリンクとして甘酒屋が売り歩いている光景が夏の風物詩だった。そんな“飲む点滴”とも言われる『甘酒』は夏の熱中症対策に効果的。また、米と糀から作られる『糀甘酒』は、アルコールを含まず子どもも安心して飲むことができ、熱中症対策に欠かせない「塩(ナトリウム)」や発酵由来の「ビタミンB群」も含まれているので夏場の水分補給に最適な飲み物と言える。
『糀甘酒』をはじめとする糀製品や味噌などの発酵食品を販売するマルコメ株式会社は、日本古来の発酵食品の魅力を知ってもらうため、2012年より8月5日を「発酵の日」に制定。今回、「発酵の日アンバサダー」に声優でタレントの木村昴さんが就任し、2024年7月24日(水)、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージにて『熱中症対策に糀甘酒!木村昴 発酵の日アンバサダー就任 PRイベント』が行われた。イベントで木村さんは、アンチエイジングのエキスパートである白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック院長・医学博士)による熱中症対策における糀甘酒の有効性について解説を受けたほか、元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さんを特別ゲストに招き、熱中症対策などについてトークセッションを行った。
初めに、マルコメ株式会社 マーケティング部 広報宣伝課 管理栄養士 多和彩織さんが登壇。「発酵の日」を制定した経緯について、「1854年創業、170年の歴史を持つマルコメ株式会社は、味噌、発酵食品と170年間向き合い続けてきた。発酵食品は大切な和食のひとつ。和食は世界の無形文化遺産に登録されて11年経つが、その大切なひとつとして、世界へ、そしてこれからの未来を作っていく子どもたちへ向けて、より発酵食品が親しまれるものになってほしいという願いを込めて、8月5日を“発酵”の語呂に合わせて、『発酵の日』とした」と説明。また、イベント当日は土用丑の日。うなぎだけでなく、“う”の付くものを食べて精を付けて無病息災を記念する日だとして、「こ“う”じ甘酒を飲んで熱中症対策をして暑い夏を乗り越えていきましょう」と挨拶した。
ここで、「発酵の日アンバサダー」に就任した木村昴さんが登壇。会場は数時間前にゲリラ豪雨に見舞われたが、イベント開始時には晴天に。木村さんは「お任せください!爆裂晴れ男です」と元気よく登場した。
2020年から腸活を始めたという木村さん。腸活をして免疫力を上げようと、発酵食品を意識的に摂る生活を始め、毎日味噌汁を1杯飲むことを続けているという。また、最近では自分でぬか漬けや味噌まで作るほど。そんな木村さんは「発酵の日アンバサダー」に就任したことについて、「生まれて初めてのアンバサダーです」と喜びを見せた。
木村さんのアンバサダーとしての初仕事は“熱中症対策に糀甘酒が有効である”ということを学ぶこと。ここで、アンチエイジングのエキスパートである白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック院長・医学博士)が登壇し、同社が行った意識調査データを見ながら解説を行った。
同調査は「子どもの熱中症対策と糀甘酒」について、20代~50代の母親1200名を対象に行なわれた。はじめに「子供の熱中症は不安に感じますか?」という調査データについて公開され、約9割の人がどちらかというと不安に感じている、という結果に。木村さんは、「僕も普段ロケで外歩いたり、撮影で外に行くことが非常に多い。そういう時、氷枕みたいなの作ってもらって首冷やすなどの対策はいるが、それでもやっぱりぼーっとしたりすることが多い」と、酷暑における熱中症の不安を吐露。白澤先生によると、「部活をしている子どもも多く、暑い時に活動して大量の汗を失うというのが、子どもの熱中症になりやすい理由のひとつ」だと説明した。
また、具体的な子どもへの熱中症対策として多かったのは、1位「こまめな水分補給(81.3%)、2位が「帽子をかぶる(65.7%)」、3位は「麦茶の飲用(54.6%)」だったが、これについて白澤先生は「汗は水じゃない。塩分が入っている。だから、水分、水やお茶を飲ませればいいっていうのはちょっと違う」とし、“電解質の補給”が大切であることを言及。「(汗をかいて)水分を失っているのではなく、実は塩分を失っている。汗は塩分。その塩分を失った状態で水分だけが入ると、逆に水中毒といって、ナトリウムが薄まった状態になることもあるので要注意」と説明。調査データでも、およそ7割の人が熱中症対策には塩分ナトリウムがいいということを知っているという結果だった。
木村さんが「素人が塩分をイメージすると、スナックとかしょっぱい食べ物、ラーメンとか…」と発言すると、白澤先生は「そうゆう塩分じゃないんです。やはり失ったものを入れるっていうのが原則。熱中症にならないようにするためには、失う汗の分の塩分を十分に入れておくという予防が大事。ポテトチップスじゃない」と指摘。調査データでも、子どもの塩分(ナトリウム)摂取について「特に何もしていない」が56.4%だったことからも、どのように摂取していいか分からない人が多いのではないかと思われる。白澤先生によると「水とかお茶はナトリウムが入ってない。そこで、『糀甘酒』がおすすめ。甘酒は微生物がお米を分解したもの。自然の構成要素なので、我々がし失うものを補うには最もいい」という。また、糀甘酒には発酵の過程で構成されるビタミンB群が含まれており、暑さによる脳や筋肉の疲労にも最適。スポーツドリンクにはビタミンB群はほとんど入っていないため、熱中症対策の飲み物として糀甘酒が有効だと説明した。木村さんは「水分補給が大事なのは、もう僕が学生時代の頃から言われていたが、なんで大事なのか、それで何が足りてなかったのかを今知れた。まず知ることが大事だなと思います」とコメントした。
次に、特別ゲストに元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さんが登場し、熱中症や発酵食品などについて木村さんと共にトークセッションを行った。
まず二人は『糀甘酒』を試飲。また、猛暑の中行われたイベント会場の観客にも『糀甘酒』が配布された。木村さんは「塩分とビタミンBも入っていますから、しっかりと補給してくださいね」と早速アンバサダーぶりを発揮。『糀甘酒』を飲んで木村さんは「甘酒ってホットで飲むってイメージが強くて。美味しいけど、なんかちょっと喉にかかるような癖がある印象があったんですけど、冷やして飲む甘酒が新感覚。これ何にも癖ないですし、甘酒の風味を味わいつつゴクゴク飲める感じがめちゃめちゃいい」とコメント。
丸山さんは「私はこれ家族で飲んでいて。元々現役の時からも甘酒はめっちゃいいって言われてて飲んでいる。うん、もうほんとにいつも通り」と飲み慣れた様子で一気に飲み干していた。
丸山さんは、現役時代は熱中症の経験はなかったそうだが、外でロケの多い二人は熱中症のような頭痛症状が起こることも多いとか。熱中症対策について木村さんは、「アイスバックで首元を冷やすなど身体を冷やすことはやっていた」というが、今回教わった熱中症の予防として、事前にミネラルを摂っておくという対策を知り目から鱗だったと語った。一方丸山さんは、子どもの熱中症対策について、「水分補給はしているけど、それ以上のことって何があるのっていうのがわからないから難しい」と話すと、木村さんは、「そんな時に『糀甘酒』です。お子さんでももちろん飲んでいただける。ほんとに小さいお子様から大人の方まで、『糀甘酒』で熱中症対策できます」とアピール。また、「スムージーとして飲んだりとか、アイスにしたり。最近やって美味かったのが、甘酒とオレンジジュースと炭酸水。混ぜて飲むと美味いですよ。あと、豆乳と合わせても。甘酒の癖みたいなのが得意じゃないお子さんとかは、豆乳とかと合わせて飲むのもいいかなと思います」と、甘酒のアレンジレシピを提案した。
最後に丸山さんは「糀甘酒が夏を乗り越えるために必要だって今日改めて思いました」とコメント。木村さんは「暑い夏を乗り切るひとつの秘策として、糀甘酒を活用いただけたらなと思います。みんなで糀甘酒を飲んで、元気にこの夏一緒に過ごしましょう」と熱く語りイベントを締め括った。
筆者はこれまで糀甘酒が熱中症対策に有効だと知らなかった。特に疲労回復効果のあるビタミンB群が含まれていることには驚いた。『糀甘酒』を会場で試飲したが、冷たい糀甘酒は甘さがすっきりとして感じ、喉ごしが滑らかで飲みやすかった。「夏の運動前に糀甘酒」「夏の給食には糀甘酒が出る」など、『糀甘酒』が夏の定番の飲み物になり、現代でも夏の風物詩になればと思う。まだまだ続く酷暑の夏。熱中症対策、夏の疲れに『糀甘酒』をぜひ飲んでみてはいかがだろうか。