今回は英国人航海士、「三浦按針」のゆかりの地に建ち“大航海時代のロマン漂う宿”である『界 アンジン』の紹介。ところで、みなさんは「三浦按針」をご存知だろうか。本名はウイリアム・アダムズといい、江戸時代初期に日本に初めて来たイギリス人で、徳川家康から絶大なる信頼を受けた。家康から「三浦按針」という名前と武士の地位を与えられたという日本に貢献した人物だ。『界 アンジン』には家康から洋式帆船建造の命を受け、伊東で帆船造りを開始したという「三浦按針」が造った船の模型があらゆる箇所に展示されている。
また、トラベルライブラリーでは「紅茶の船旅」として、「三浦按針」がイギリスから日本まで旅した実際の航海ルートに沿って、その土地の茶葉やハーブを使用した数種類のフレーバーティーが用意されている。BGMが流れる空間で、フレーバーティーやコーヒーを飲みながらのんびり過ごすことができる。
館内を散策してみると、お土産コーナーも充実。
なかでも一番人気は『界 アンジン』オリジナルお菓子の「渚町のショートブレッド」だ。ショートブレッドは「三浦按針」の母国であるイギリス伝統のお菓子。界オリジナルのショートブレッドの味は2種類(柑橘/塩カカオ)あり、客室にもショートブレッド(柑橘)が用意されていた。
湯上がり処ではアイスキャンディーやりんご酢やぐり茶のサービスも。そしてなんと15時から22時の時間帯は、大航海時代に船乗り達が水の代わりに飲んだというビールのインディアペールエールも用意されていた。
夕食の時間になり、食事処へ。食事は英国の香り漂う和会席となっており、器にも「三浦按針」が造った船が描かれていた。
食後はご当地楽に参加。『界 アンジン』のご当地楽は「アンジン紀行」だ。「三浦按針」の人生や造船技術のショートムービーが上映され、「三浦按針」についてより詳しく知ることができた。
『界 アンジン』のすぐ近くには「三浦按針」の胸像と、按針が伊東で造った大型帆船の記念碑がある。今回の旅行で「三浦按針」について詳しくなった後は、きっと観光もさらに楽しめることだろう。