中国上海の「Boxing Cat Brewery(ボクシングキャットブルワリー)」醸造長が来日し、代々木にあるクラフトビール専門店のウォータリングホールにてタップテイクオーバーが開催されるという事で行ってきました。
(写真右)醸造長のマイケル・ジョーダン氏
「Boxing Cat Brewery(ボクシングキャットブルワリー)」は2008年、上海で設立されました。
創業者は友人同士であるゲイリー、リー、ケリー。周辺地域には自分たちが味わいたい美味しいクラフトビールと料理を提供するお店がどこにもないので、作ってしまおうと話し合ったところからスタートしました。ゲイリーは元々醸造家、ケリーは料理人だったのも設立に至った大きな理由です。現在プルーパブ3店鋪、姉妹店1店鋪を出店しています。
現在の醸造長はアメリカ人のマイケル・ジョーダン氏。(有名バスケットボール選手と同じ名前ですね! )アメリカのオレゴンやデンマークの醸造所での経験を経て2010年からBoxing Cat Breweyにて醸造長として、数々の賞を受賞するビールを造り続けています。
2016年には歴史と権威のあるビールの世界大会「ワールドビアカップ」で、定番ビールの1つ「リングサイドレッド」が銀賞を受賞。これは中国の醸造所で初の快挙となりました。
Contender Extra Pale Ale コンテンダーエクストラペールエール
今回行われたタップテイクオーバーでは定番ビール4種類が味わえました。
Right Hook Helles ライトフック ヘレス 4.5%
ミュンヘンの伝統的なビアホールで良く飲まれるビアスタイルのヘレス。ババリア産ノーブルホップを使用し、やわらかな香りでモルティーなビール。
オーストラリアン・インターナショナル・ビアアワード 2012 銅賞
Contender Extra Pale Ale コンテンダーエクストラペールエール 4.9%
モザイクホップを使い、苦みは控えめでフルーティーな味わいのビール。
Ringside Red リングサイドレッド 5%
ドイツ産麦芽を使用し、香り高くリッチな味わい。後味はクリーン。料理とも合わせやすいビール。
アジア・ビアカップ 2013 銅賞
ワールドビアカップ 2016 銀賞(中国の醸造所で初受賞)
TKO IPA ティーケーオーIPA 6.3%
クリスタルモルトと3種類のホップを使用し柑橘系の香りと複雑な味わいを感じるビール。
オーストラリアン・インターナショナル・ビアアワード 2011 銅賞
アジア・ビアカップ 2013 銀賞
Ringside Red リングサイドレッド
「ドリンカブルを追求したビール」と醸造長のマイケル氏。いずれも苦みを効かせたビールというよりも、やわらかでドリンカブルだけど複雑な味わいのあるビールでした。
「Boxing Cat Brewery」は8種類の定番ビールを含め年間30種類以上のビールを醸造。また、バレルエイジ(樽熟成)にも力を入れていてその規模は中国最大なのだとか。バレルエイジにはコニャック、バーボン、ウィスキー、赤ワイン樽を使用しているそうです。
日本や上海旅行で見つけたら、ぜひ味わってみてくださいね。