通信困窮者支援の「誰でもスマホ リサーチセンター」は11月8日、年収300万円以下の利用者が約7割を占める携帯電話サービス「誰でもスマホ」の利用者1053名を対象に実施した恋愛婚活マッチングアプリの実態調査結果を発表。経済的困難を抱えながらも、利用者の約3割が婚活アプリを活用し、そのうち32.1%が交際に発展していることがわかった。
Q.あなたは恋愛婚活マッチングアプリ・システムを利用したことがありますか?(n=1053、単数回答)
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Q. マッチした人と実際に会った回数を教えてください。(n=315、単数回答)
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Q. 恋愛婚活マッチングアプリ・システムでの出会いで交際に発展したことはありますか?(n=315、単数回答)
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収入より重視するのは「距離」と「年齢」
プロフィール重視項目では「居住地」が64.1%でトップ。「年齢」62.2%が続く一方、「年収」は11.4%、「職業」は9.8%と1割程度にとどまる。経済状況より、実際の生活圏での出会いを重視する傾向のようだ。
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利用目的は「恋人探し(結婚意識せず)」が42.9%と最多。「恋人探し(結婚前提)」35.2%、「異性の友達づくり」32.7%と続く。マッチングした相手との実際の対面も56.5%と過半数を超え、積極的な交流の実態が明らかになった。
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実際の体験談として、「半年近くやり取りをして実際に会い、数回の外出を経て交際に発展。結婚も視野に入れている」(千葉県・女性)という声も。
一方で、「AIやサクラとの遭遇」「金銭詐欺被害」などのトラブルも報告されている。
調査対象者の属性は「未婚で一人暮らし」が58.8%と最多。性別構成は男性74.2%、女性24.2%、その他1.6%。東京都が今年9月に開始した「TOKYO縁結び」など、自治体の婚活支援が注目を集める中、経済的な制約を抱える層におけるアプリを活用した婚活の実態も明らかになった。
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調査は2024年11月上旬に、全国の「誰でもスマホ」利用者を対象にウェブアンケート方式で実施。有効回答数は1053名、うちマッチングアプリ利用経験者は315名となった。
誰でもスマホリサーチセンターは、今後も通信困窮者の生活実態調査を継続し、社会課題解決に向けた活動を続ける方針。
なお、「誰でもスマホ リサーチセンター」では、報道機関・メディア向けに「困っている方の声なき声を届ける」ための活動として、生活困窮者のアンケート結果や取材協力(取材該当をつなぐ等)も行っているとのこと。 https://www.a-sas.ne.jp/press