埼玉県教育委員会は17日、県教育委員会に勤務する女性幹部職員(52)を、懲戒免職処分とした。
卑劣な行為を繰り返す
県教委によると、女性職員は2003年12月~2004年5月までの間、小学校に教諭として勤務。
その間、小学6年生の男子児童に、教室や職員の自宅で性的暴行を繰り返した。
その内容は、キスや男子児童の性器を触る・性交を試みるなどの「卑劣な行為」。
なお、女性職員は教委の調査で、これらの行為を認めている。
被害者が県教委に訴え
被害を受けた男性が、今年8月に県教委に対して、性的暴行を訴えた。
男性は、教委の聞き取りに「大人になって当時のことを振り返り、おかしいと思った」と話した。
また、「(自身の中で)ひと区切りをつけたい」との想いもあったという。
職員は『出世街道』まっしぐら
女性職員は、性的暴行の後も教諭を続け、教頭や校長に昇格。
その後、教育委員会の課長級幹部を務めるなど、『出世コース』を歩んで来た。
教育委員会の課長級は、メディア対応や指導主事をまとめるなど、重要な役職だ。
極めて悪質な行為
県の日吉教育長は「幹部職員として学校を指導する立場の職員が、教員の立場にありながら、守り育てる児童に加害していた極めて悪質な行為」。
「非常に重く受け止め、職員の不祥事根絶に全力で取り組む」とコメント。