川崎市の市立稲田小学校で、プールに水を張ろうとしたところ、止水作業に失敗し、5日間注水し続けた事故。
約190万円の損害が発生したため、その5割相当額である約95万円を、小学校の校長と作業をした教諭に市が賠償請求した。
これを市が10日に発表したところ、抗議が100件以上寄せられているという。
プール約6杯分
川崎市教育委員会によると、今年5月17日午前11時ごろ、プール開きに向けて、教諭がプールへの注水を開始。
しかし、止水作業に失敗し、同月22日午後3時ごろまで、注水し続け、当該小学校プールの約6杯分の水を流出させた。
推定流出量に基づく損害額は約190万円。
ブレーカーを落とした状態
事故の原因は、教諭がプールに注水した後に、スイッチを切って、止水したつもりだったが、電源のブレーカーを落とした状態だったため。
注水スイッチの電源が喪失していたため、栓が閉じず、注水が継続していた。
さらに、止水作業時、プールの吐水口を見て、水が止まっていることも確認していなかったという。
トレンド入り
ネット上では、「出しっぱなしの状態であれば、警報音が鳴るような装置を取り付けておくべき」、「水が5日間も出続けていることに、誰も気付かないことがおかしい」など、さまざまな意見があがっている。
また、SNSでは「水出しっぱなし」がトレンド入りした。
30年前と何ら変わっていない
関西地区の教育委員会担当者は、トレンドニュースキャスターの取材に「学校設備は、30年前と何ら変わっていない箇所も多い。そのため、プールの更衣室で生徒を閉じ込めてしまうようなことも起こる」。
「設備改善のための予算も、しっかりと付けてもらいたい」と語った。