伝統的なモチーフのなかに職人の技巧が光る、練り切りの和菓子。
そんな日本に古くから伝わる製法で作られた、なんともかわいらしい作品が、SNS上で話題を呼んでいる。
トレンドキャスターは、生みの親である和菓子職人から話を聞いた。
2万いいね、5,000リツイートを突破
さまざまな種類のネコをモチーフとした練り切りが並ぶショーケースの片隅に、さりげなく置かれたアリクイ。
その様子を映した動画を投稿したのは、和菓子職人歴13年の三宅正晃さん(@beniyamiyake)。
自身が動物好きであることから、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年ごろから、遊び心で動物モチーフの和菓子販売を開始した。
また、「なぜアリクイ?」というフォロワーからの質問に対しては、「幼いころテレビで観て以来、好きな動物だからです。」と語った。
ただ、季節感が薄いため、作るタイミングがなかなかないのだそう。
職人技の光る和菓子を通販でも
三宅さんは、栃木県真岡市に店を構える、創業32年の和菓子店『御菓子司 紅谷三宅』の店主。
家族、パート含め6名ほどでお店を営んでいる。
店舗販売のほか、オンラインショップでの販売にも力を入れており、「田舎でアクセスに不便なので、通販を通してもっと遠くの方々に喜んでいただきたいと思っています」と話した。
自信作は「ねこたま」と「幸せあざらし、赤ちゃんペンギン」
若い女性から年配の方まで、さらにかわいいものが好きな男性からも好評だという動物練り切り。
いちばんの自信作は「ねこたま」と「幸せあざらし、赤ちゃんペンギン」だと話す。
今後挑戦したい和菓子に関しては「意気込むと疲れてしまうので、そのとき作りたいと思ったものを作っていきたいと思います」と語った。
お客様の楽しんでいただける和菓子作りを
最後に、今後の展開についてこう答えてくれた。
「ユーモアを忘れずに、皆様が楽しめるお菓子を作っていけたらなと思っております」
(取材・文・古川友理)