
俳優の山田裕貴(34)が26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。8月16日に実父でプロ野球中日、広島で活躍した山田和利さんが60歳で亡くなったことを報告した。約4年前にがんを患い闘病していたが、和利さんの遺志で公表しておらず、葬儀は近親者のみで執り行ったという。山田は「これまで父を支えてくださった球団関係者の皆さま、球団OBの皆さま、そして、父を応援してくださった皆さま、深く深く感謝申し上げます」と報告した。
2019年の裕貴のインタビューで野球少年だった裕貴が芸能界に入るきっかけになったのは父和利さんと明かしていた。
裕貴は中学生までは和利さんの背中を追い野球少年だったが、挫折する。「僕は足が速かったのですけど非力だった。中学生までリトルリーグでやっていて、最初のチームで全国大会に出たのですけど、1回戦でボロ負けしました。もっと強いチームに行こうと思っていったら、レギュラーになれない。そこで諦めたんです」とし「父親がプロ野球選手でも、無理だと。父からは『やりたいことをやれ』と言われました。ただ、『やると言ったことを最後まで続けなかった』と、めちゃくちゃ怒られました」と明かした。
俳優になるきっかけも和利さんとの関係が大いに関係してたという。「子どものころ、父親に野球を教えてもらったことはありませんでした。僕も恥ずかしさや、父から教えてもらったからうまくなったと言われるのも嫌だったので野球の話もしたことがありませんでした。でも、後から気付いたのですが、父は、プロ野球選手はアマチュアに野球を教えられないという決まりを家族の僕にまで守っていたんです。だから、会話といえばテレビとか映画の話だったんです。そこで、何となく芸能界に目が向いていったというのもあるんです」。
そして和利さんは俳優・山田の一番のファンとも明かしていた。「僕の作品をすごくみてくれているんです。それで、メチャクチャダメ出ししてきます。『ちょっと力みすぎ』とか。うれしいけど、うるさいです」。惜しげもなく和利さんとのエピソードを披露するほど、深い絆に結ばれた親子だった。