
演歌歌手辰巳ゆうと(27)が19日、都内で「辰巳ゆうとフェスティバル~運命の夏祭り~」を開催した。夏がテーマの特別公演で、昼はアロハシャツ姿で歌謡曲を披露する「アロハ編」、夜は浴衣姿で演歌を歌う「浴衣編」を開催。1600人のファンを魅了した。
夏の名曲を集めた「1人フェス」で、会場を熱気に包んだ。昼公演では「迷宮マリア」や1月発売の「運命の夏」、さらに「車で常に聴いていて、ずっと歌いたかった」という桑田佳祐の「波乗りジョニー」をカバーするなど、甘い歌声でゆうサポ(ファンの総称)を興奮させた。
最高峰のステージにも上り詰める覚悟を示した。7月に念願の富士山登頂に成功。「山頂に近づくと体がしんどくなって、岩場がきつくなって、7合目が一番つらかった」と振り返ったが、「新たな挑戦につらいことは必ずある。演歌歌手人生とも共通する部分があって、人生観が変わるとよく言うけど本当に変わった」と心を磨いた。山頂では悲願のNHK紅白歌合戦初出場を願ったといい、「スローガンは『7合目に比べれば』。歌手としても今が7合目で、紅白が山頂。あと4カ月、必ず『運命の夏』で(初出場を)取りに行きます」と力強く誓った。【野見山拓樹】