
芸能生活40周年を迎えたタレント中山秀征(58)が18日、東京・銀座鳩居堂画廊で「第二回中山秀征書道展」(19~31日)取材会に出席した。
兄の影響で小1で書道を始めた。小2で群馬書道協会賞を受賞すると「調子に乗った」と“秀ちゃん節”を披露。「褒められて、すごいと言われたのがうれしかった」とし、「初めての賞状と盾。そこに名前が書いてあるのがうれしかった」とその原動力を明かし、「一番長くやっているのが書道です」とした。
同会場でタレントの個展は初。「面談をして、タレントでここでやった人はいないと。大変な書道家しかやっていないと言われた」が、「そこをひとつ」と持ち前の交渉術でOKを取り付けた。「大変な先生方と同時期で申し訳ないのと、ありがたいのとうれしいで、感謝しております」。
今回のテーマは「智彗(ちえ)」。同展用に新たに制作した20点を展示する。中でもお気に入りは「不敗」。これは中山の生き方にもつながる。「勝とうとするな。負けないように戦う」と説明。「勝てば勝っただけ敵が増える。負けないようにしていくというのは私の考え方に非常に合っている」とし、「そういう生き方。結果どうなるかと言えば全勝です」。この考えは、さまざまなことを経験する上で身に付けてきた中山流処世術だ。
昨年、地元群馬・藤岡市で開催した個展では、約2週間で3万2000人以上を動員した。市からのオファーで実現したが、「お祭りで終わらせてはいけない」という思いが、銀座鳩居堂につながった。その間、カンヌ国際映画作品展のオファーも舞い込んだ。「ムチャクチャですね。すごい流れ」と笑いつつ、「続けているといろんな方が見てくれている。テレビもそう。“誰も見ていないものはない”でやってきた。この書もそうやってきたご縁だなと、つくづく感じている」とした。
40周年のアニバーサリーイヤーに書道展、ライブ、出版を実施。今後は「これをスタンダードにして、ブラッシュアップしていきたい」と目を輝かせた。
さらに、年内にはライブ、ディナーショーとイベントがめじろ押し。長年活躍してきた秘訣(ひけつ)を「1日1日なのかな…。やってきた事の積み重ねが今日」とポツリ。「好きなことをやってきた」と続け、「テレビが好きで、テレビに出たいと思ってやってきて、今も飽きていない。本当に好きなんだなと思う」とほほえんだ。
最後はリポーターの「銀座ということは、この後は…」に苦笑いしつつ、「“ざぎん”と言えば“しーすー”でしょ!」と要望に応えた。