
【クアラルンプール(マレーシア)=松尾幸之介】KLP48が16日、Zeppクアラルンプールでデビュー1周年記念公演「BLOOM」を行った。祝福に駆けつけたジャカルタ拠点の姉妹グループ、JKT48とのコラボレーションステージのほか、公演途中では体調不良で休養していたルシーン(20)が登場し、サプライズ復帰。13人全員がそろい、デビュー公演を行った1年前と同じ場所で成長した姿をみせた。
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グループカラーの緑のサイリウムとミニフラッグが揺れる。約2500人の声援を背にKLP48が2年目の一歩踏み出した。1曲目でAKB48の20周年記念曲で海外姉妹グループでもリリースした「oh my pumpkin!」を初披露。甲斐心愛(21)は「これからも私たちと一緒に夢を見ましょう!」と呼びかけ、紙テープ舞い散るステージに大歓声が起こった。
マレーシア発の女性グループCOEXら現地アーティストやJKT48もゲスト出演で花を添えた。休養していたルシーン(20)も4曲目からサプライズ登場して加わると拍手が起こり、アンコールではJKT48と「oh my pumpkin!」を再び披露。同楽曲でAKB48世界選抜入りのキャプテン、イーシャン(21)は「もう1周年を迎えたなんて信じられない。これはまだ始まりに過ぎません。今後も一緒に思い出で満たしていけるよう頑張ります」。JKT48から楽曲選抜入りのシャニア・グラシア(25)からは「今日はありがとう。リーダーとして素晴らしい仕事ぶりですね。お疲れさま」と声をかけられ、目を潤ませた。
公演は同じく初披露のAKB48楽曲「Green Flash」や「会いたかった」など11曲でまとめた。マレーシアや中国などアジアを中心に20社以上のメディアが訪れ、イベント協賛社はグループ名に合わせた48社。住宅フロアコーティングなどを行う筆頭のグッドライフをはじめ、JTB、ららぽーとら大企業も入るなど注目度も上がっている。
山根涼羽(25)は公演後「メンバーやスタッフさんと壁にぶつかることも多かったですが全ては今日のためだと思うくらい1番完成度の高いステージになりました」と振り返り「私たち単独でより大きなステージに、マレーシアの誰もが知る国民的アイドルになりたいです」と意気込んだ。
今後はZeppクアラルンプールもある大型商業施設「ららぽーとBBCC」内での専用劇場オープンや2期生加入も控える。グループの大崎裕貴プロデューサーは「多国籍のメンバーがそろっていることを生かし、アジア全域に活動を展開していこうと思っています」と今後を見据えた。
○…公演から一夜明けた17日は、ららぽーとBBCCで6日に17歳を迎えたアンドレアと11日に25歳の山根の生誕祭を行った。全員出演でトークなどを行い、ケーキで祝福。黒須遥香が山根、サルワがアンドレアへ手紙も贈った。山根は黒須の「ずんちゃん(山根)はいつも苦しいことから逃げない。時には逃げても良いんだから、その時は逃げ道をつくるし、一緒に方法を考えます」との言葉に涙。「今日は大事な時間を共にできてうれしいです。KLP48で命をかけてやっていくのでこれからも好きでいてください」とあいさつした。
◆KLP48 AKB48の海外姉妹グループとして、昨年7月に活動を開始。AKB48の行天優莉奈、黒須遥香、山根涼羽、STU48の甲斐心愛の日本人4人が発足と同時に移籍し、現地オーディションで選ばれた9人を加えた計13人で活動中。マレーシアのほか、香港やインドネシア出身メンバーも在籍するなど、多様な顔ぶれで人気を博している。ステージではAKB48楽曲を中心に披露しており、今後オリジナル曲制作なども行っていく予定。