
20日に70歳の誕生日を迎える歌手アグネス・チャン(70)が16日、都内で20日発売の新刊「70歳、ひなげしはなぜ枯れない-心も体もしなやかでいられる45のヒント-」(ワニッブックス)の発売会見を開いた。
アグネスは香港で生まれ育ち、1972年(昭47)に来日して、17歳で「ひなげしの花」でアイドル歌手デビューして大ブレーク。70歳の誕生日を4日後に控えて新刊を手にし、詰めかけた取材陣、ファンに「本当にすごくうれしい。これも長くみんなが応援してくれたから。皆、年取っちゃって(笑い)。でも、一緒に長くいて、一緒に年を取ってこられて、うれしい」と笑顔を見せた。
今回の出版のきっかけは「70歳になるけど、とにかく元気で、見かけもそんなに悪くないから、本を作りませんかと言われました(笑い)。光栄です。不安もあったけど、70年間を振り返るいい機会になりました」。
今年6月17日に母親のリタ・チャンさんが100歳で亡くなった。「すごく寂しいけど、100歳まで生きられた。もっと甘えたいけど、私もお母さんだし、おばあちゃんだからしっかりしなくちゃ。70歳の誕生日は、香港でお母さんを埋葬します。悲しいけど、忘れられない日になると思います」と話した。
そして、自分の顔写真がかたどられたバースデーケーキのろうそくの火を吹き消して「17歳で日本に来て、70歳になります。本当に感無量です。ありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。
72年に「ひなげしの花」でデビューしたアグネスは、73年からNHK紅白歌合戦に3年連続で出場。上智大国際学部からカナダのトロント大に留学して児童心理学を専攻。86年には元マネジャーと結婚して、3男に恵まれた。89年(平元)に米スタンフォード大博士課程に留学して、94年に博士号を取得した。98年には日本ユニセフ協会大使に就任、16年にユニセフ東アジア太平洋地域親善大使に任命され、世界の平和と子供たちのために活動を続けてきた。