
シンガー・ソングライターのアンジェラ・アキ(47)が10日、東京国際フォーラムで、11年ぶりの全国ツアー「アンジェラ・アキ Tour 2025 -Eleven-」の最終公演を開催した。
昨年、約10年ぶりに日本での音楽活動再開を発表。7月に故郷の徳島公演からスタートし、全国10都市を回った。1曲目の「この世界のあちこちに」は、日本再始動時にミュージカル音楽作家として手がけたアルバム「この世界の片隅に」の収録曲。今ツアーで自身初実演した。
活動休止前最後のライブが14年8月4日の日本武道館公演だった。この日は完売で5000人を動員し「東京のみんな、こんばんは!そしてただいま!11年前に日本武道館のステージでお別れして、約束して、また東京でライブをできるように帰ってきました。ファイナルということでとてもワクワクしています」と語りかけた。
「This Love」などデビュー以来のヒット曲から、鈴木雅之に提供した楽曲「ポラリス」、カバー曲まで幅広く披露した。「すごく悩んで、今の自分が歌いたい曲に絞った。今のみんなが聞きたい曲と一致することを願って」とセットリストを構成した。
「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」前には、現在中学2年生の息子が、母がアンジェラ・アキだと気付いた時のエピソードを披露。数年前に「ママ、アンジェラ・アキって何? ママ、有名なん?」と聞いてきた息子を今ツアーの徳島公演に連れてきたところ「ママ、やっぱり有名やったんやね!」と目を輝かせたと明かし、「私たち親子にとっても特別なツアーになりました」と話した。
10公演中、この日を含む7公演がバンド編成、3公演は単独ピアノ弾き語りで行った。未発表の新曲「Forgiveness」や、本編最後には5月配信リリースの「Pledge」と最新曲もパフォーマンス。今年はメジャーデビュー20年目でもある。全18曲を届け「戻ってきてよかった。ほんまにありがとう」と感謝。来年発売を視野に新アルバムも制作中で「また来年みんなに会えるのを楽しみにしています」と、次なるツアーにも意欲を見せた。