
<雨のち晴れいあ:UX小池れいあアナウンサー>
8月7日は語呂合わせで゛花火の日゛として、各地で花火大会が開催されています。
私の地元山梨でも、この日に県内最大の花火大会「神明の花火」が実施されています。江戸時代には、日本3大花火の1つとされていたそうです。
現代の日本3大花火の1つに数えられる、新潟が誇る「長岡花火」。今年は会場からではなく、少し遠くから眺めさせていただきました。会場の音声は届かないので、ラジオを聴きながら鑑賞。アルミやチタンなど、花火の色の成分まで解説してくださるんですよね。今まで漠然と眺めていた花火が、技術を駆使した職人技による輝きだということを実感しました。
今年、特別な気持ちで鑑賞したのが「復興祈願花火フェニックス」。戦後80年の節目に、20年目の打ち上げを迎えました。今月2日に放送したUXの「まるどりっ!UP」では、私が担当しているグルメコーナーに、「Jupiter」を歌う平原綾香さんにご出演いただきました。平原さんはインタビューで「花火がつないでくれたご縁」「歌を通して、みなさんと一緒に頑張っていくんだという気持ちでやってきたこの20年の固い絆」と話してくださいました。
平原さんの思いを知って鑑賞したフェニックスは、ひとしお胸に染みました。「Everyday I listen to my heart ひとりじゃない 深い胸の奥でつながってる」という冒頭のフレーズからも、この歌が、この花火が、震災後の長岡の皆さんの心をどれだけ照らしてくれたことだろうと思い、涙が頬をつたいました。そして、花火の見え方が変わりました。゛はかなく美しい゛ものから、長岡の方々が復興を遂げたように、゛強さやたくましさ゛の象徴でもある、と。
花火を笑顔で眺められる平和が、この先もずっと続くことを祈っています。
(新潟テレビ21アナウンサー)