
歌手ジャスティン・ビーバーの妻でモデルのヘイリー・ビーバーのコスメブランド「Rhode(ロード)」が、大手コスメブランド「e.l.f. Beauty(エルフ・ビューティー)」に最大10億ドルで買収されたことが明らかになりました。エルフ・ビューティーは、現金6億ドルと2億ドル相当の株式に加えて今後3年間の成長に応じて最大で2億ドルの成功報酬を支払うことで合意したといいます。2022年にブランドを立ち上げたヘイリーは、今後もチーフ・クリエイティブ・オフィサー兼イノベーション責任者としてブランドの運営に関わっていく予定だと伝えられています。ヘイリーの持ち株比率は不明ですが、今回の買収によって億万長者の仲間入りを果たしたと伝えられています。
28歳にして巨額の富を得たヘイリーの純資産は夫ジャスティンを超えたともいわれていますが、アメリカでは近年多くのセレブが自身のビューティーブランドを立ち上げて成功を収めています。
リアリティー番組で人気のカーダシアン家の末っ子で実業家でもあるカイリー・ジェンナーは、2016年に「Kylie Cosmetics(カイリー・コスメティックス)」をローンチしたのを皮切りにスキンケアブランド「Kylie Skin(カイリー・スキン)」やファッションブランド「KHY」などを次々と立ち上げて大成功。2019年には経済誌フォーブスが発表する世界長者番付に史上最年少の21歳で初めてランクインしています。ジェンナーは、2020年にカイリー・コスメティックスの株式51%を大手化粧品メーカーのCoty(コティ)に6億ドルで売却しています。
ジェンナーの異父姉で、自身の補正下着ブランド「SKIMS(スキムズ)」を大成功させているキム・カーダシアンも、2017年に立ち上げたコスメブランド「KKW BEAUTY」の株式20%をコティに売却。2021年に販売を終了した後は、翌年に新たなスキンブランド「SKKN BY KIM」をリローンチし、リブランドした「SKKN by Kim Makeup(スキン・バイ・キムメイクアップ)」も2024年1月に始動させています。
歌手、女優として活躍するセレーナ・ゴメスは、2019年に「Rare Beauty(レアビューティ)」を設立してビューティー業界に進出。年齢や肌の色を問わず選べるカラーバリエーションが豊富なファンデーションやリップで人気を博し、大成功を収めています。
歌姫リアーナは、2017年に「Fenty Beauty(フェンティ・ビューティー)」をローンチ。ベースメイクからリップやチークまで幅広い製品をラインアップし、LVMH傘下のセフォラで販売して大成功を収め、2021年にはビリオネアの仲間入りを果たしました。
歌手としてだけでなく、女優としても高い評価を受けるレディー・ガガも、2019年にコスメブランド「Haus Laboratories(ハウス・ラボラトリーズ)」を立ち上げています。日本を含む世界10カ国ほどのアマゾンで独占販売して話題を呼びました。2022年にはリニューアルしてブランド名を「HAUS LABS By Lady Gaga(ハウス・ラボ・バイ・レディー・ガガ)」に一新。動物実験を行わないなど環境や肌の健康に配慮したブランド戦略で、人気を博しています。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)