
落語家桂文枝(81)が25日、大阪市のなんばグランド花月で独演会「サニーからハニーへ!『桂文枝 華麗なる独演会』」(7月16日、同所)の開催決定発表会見に出席した。
82歳の誕生日に行う独演会。題名は旧名の三枝(サニー)と82(ハニー)歳から名付けた。
公演では三枝時代に作った「生中継・源平」と、文枝時代の「Mango」の創作落語2本を演じる。ゲストには桂南光、桂米団治を招き、「大好きな枝雀師匠のお弟子さんの南光師匠、学生時代に聴いた米朝師匠のお弟子さんで息子の米団治さんに来ていただいて、たっぷりと古典と創作で楽しんでいただく」と胸を張った。
前日24日には、大阪・関西万博会場でテレビ朝日系「徹子の部屋」の公開生収録に参加。「黒柳徹子さんは10歳上ですがお元気。あんなにしっかりしていて本当にビックリしている。私もそうなりたい」
三枝時代は、現在の姿を「想像もできなかった。今を生きることで一生懸命で、先を考えてなかった」。最近は物忘れが激しくなったと言い、「ポテトチップスという言葉がなかなか出てこなかった」と苦笑しつつも、ライフワークとしている創作落語の制作は順調。その数は338作に到達し、今も新たな作品を構想中だ。目標は500作。「500作作って、そのまま息を引き取れば理想。限りあるのは寂しいですね」。文枝の落語家人生はまだまだ続く。