
上方落語家の6代桂文枝(81)が17日までに、ブログを更新し、師匠の5代目文枝夫人が亡くなったことを明かした。96歳だったという。
5代目文枝さんは、戦後の上方落語を復興させた「上方四天王」の1人で、05年に死去している。6代文枝は、5代目の筆頭弟子だった。
文枝はブログに「合掌 今朝 先代文枝師匠の 奥様が 師匠の待つ 彼岸へと 旅立たれました 96歳でした。」と書きだし、亡くなったことを伝えた。
最初の弟子だけに、入門時から「ずいぶんお世話になりました」と振り返り「奥様も 出来の悪い弟子に苦労されたと思います。」と述懐した。
大学時代からアマチュアで落語活動をしていた文枝は、5代目へ弟子入りした後も「素人口調」が抜けなかったという。
「師匠は 違う、お前の口調は学生時代の素人口調が 身についてるから、それを直さんと、違う、 あ かぁちゃん、ものさしもってきて 師匠は 僕が間違うと さしで僕の膝をピシャリと 叩きました」
弟子修行をしていた当時の話を思い起こし、夫人の“配慮”にも言及。
「その声を聞いて 3歳の子供さんが 物差しを持ってくるので 奥様が稽古が始まると すぐに 物差しを隠してくださいました。優しく見守ってくださいました 感謝しきれません どうぞ 安らかにおやすみくださいませ」と、感謝の思いも吐露。最後は「再び 合掌」で締めた。