
昨年9月に終了したTBS系クイズ番組「東大王」にレギュラー出演し、東大医学部卒業を発表した河野ゆかり(24)が7日、X(旧ツイッター)を更新。消息不明となっていたドクターヘリ(救急医療用ヘリコプター)が長崎県対馬市の東方沖の海上で転覆状態で発見された事故に言及した。
河野は、Xで27万人超のフォロワーを持つインフルエンサー「ゆな先生」による「86歳の患者を助けるためにドクターヘリで飛んで墜落し34歳医師が亡くなる。なんだかなあ」との投稿を引用。「今回の事故は本当に痛ましいものですし、亡くなられた医師にはお悔やみ申し上げるとともに敬意を表します」とした上で、「ですが、高齢患者さんへの医療・ドクターヘリによる僻地医療は別問題で、今回の件を引き合いにそれを否定するかのような論調には少し疑問が残ります。安全性を見直す方向に考えた方が、より幸せな世界に繋がるのではないかな」と異を唱えた。
このポストに、ゆな先生から「大変痛ましい事故で心苦しいですが、医療機関にとって後期高齢者は収益源でありますがその他の多くの人々にとっては財政負担ですので、日本社会はいくらまで、どのくらいの高齢者まで医療にお金を使うべきなのかは非医療者も含めて議論されるべきだと思っております」との意見が寄せられると、河野も「医療費の問題を議論すべきという点は、大いに同感です」としつつ、「今回のヘリの事故とは独立に議論されるのが良いんじゃないか、と少し思った次第です」と投稿した真意を説明。
続くポストでは「たしかに医療費も全く無関係とは言い切れないかもしれないけれど メリットとデメリットで、どうしても後者が人目を惹きやすくなってしまうのは事実で、ならばちゃんとデータで両者を示した上でフラットに議論しなければいけないなぁとも 調べてみようかしら」とつづった。
また、今回の一連の投稿に関し、「日本では個人的な意見を求められることは少ないけれど、秋から海外に行くと、自分の考えをちゃんと持って表現することが大事になると思うので、未熟者ではあるけれど、色々自分なりに考えて言語化していきたいなと」との思いもつづった。
河野は3月26日、「私事で恐縮ですが、この度、結婚いたしました。お相手は同じ医療従事者です」と結婚を報告。同27日には、夫の仕事の関係で今秋からスイスへ移住すると発表した。