
女優中谷美紀(49)が4日、都内で、ウィーン国立歌劇場2025年日本公演の公式アンバサダー就任記者会見に登壇した。
中谷は、ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者を夫に持つ。自身もオーストリアと日本の2拠点で活動。現金を握り締めて、ウィーン国立歌劇場の立ち見席を買う当日券列に並ぶこともあるという。「ウィーン国立歌劇場というのは、ウィーン市民にとって平凡な日常を忘れさせてくれる心のよりどころ。最高のエンターテインメントだと思っております。それを皆さまにお伝えするお役目を仰せつかり、大変光栄です」と話した。
公演は10月5日から26日まで、東京文化会館で「フィガロの結婚」と「ばらの騎士」の2公演が上演される。「対になったような作品で、男女のいざこざを面白おかしく描いている。それでありながら、思わずハッとさせられ、時には涙させられる」とかみ砕いて説明。「お笑い番組とミュージカルと、宝塚歌劇を全部同時に見られるような、ぜいたくな企画です。肩肘を張らずにおいでいただいて、笑ってお帰りいただけたら」と話した。
自身は「ピアノも5年で投げ出したほど。シャープやフラットが2つ以上付いているとお手上げです」と音楽を体系的に学んだことはないが、クラシック音楽が幼少期から大好きという。オペラについて「もう少しでAIに取って代わられるかもしれませんけれど、生の歌声。勝敗のないオリンピックと私は呼んでいるのですが、人間の極限の声ですよね。これがいつ失われるかもしれない。そんな恐怖におびえながら歌手の皆さまは舞台に立たれています。それを思い出しただけで泣きそうになる」と、涙ぐむ場面も。「歌手生命をかけて歌っていらっしゃる皆さまの歌声を、ぜひ味わっていただきたい」とアピールした。
ウィーン国立歌劇場の日本公演は9年ぶり10度目。指揮者、オーケストラ、歌手、舞台美術など建物以外の全てがやってくる“引っ越し公演”。同所は26年5月から補修工事のため3年間の休館が決まっており、休館前最後の大型オペラ公演になる。