
日本テレビ福田博之社長が31日、都内の同局で行われた定例会見に出席し、3月中旬に同局系で生中継したMLB開幕シリーズ、カブス-ドジャース戦で18日放送の第1戦が世帯平均31・2%、瞬間最高は35・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に達するなど高視聴率を獲得した件について語った。
試合は第1戦のほか、第2戦でも大谷が本塁打を打つなど盛り上がり、視聴率は世帯平均29・5%、個人18・6%をたたき出すなど連日高数値をマーク。視聴傾向も変わりつつある現代で30%超えは珍しく、昨年超えたのは年末のNHK紅白歌合戦のみという注目の大きさだった。
福田社長は「期待と想定を超えるものでした。MLBプレーヤーのスキルやパワーを見ることができたのではないかなと。本当に中継させていただいた幸せ、喜びといいますか、大変喜んでおります」と話した。世界へ配信した国際映像もMLBに高い評価を受けたといい「演出に興味を示していただけたり、中継力をしっかり評価していただいた」とした。
今回の視聴率は同じく日本テレビ系で中継された今年の箱根駅伝(往路27・9%、復路28・8%)なども上回った。スポーツ中継では、テレビ朝日系で42・4%を記録した23年3月WBC決勝「日本-米国」以来の高数値となった。
ドジャースでは大谷のほか、山本由伸、佐々木朗希の両投手がそれぞれの試合で先発。カブスも今永昇太投手が開幕戦で先発マウンドに上がり、鈴木誠也外野手もDHでフル出場した。チケットは2戦とも入手困難だったように、テレビでの注目度も絶大だった。