
元日向坂46丹生明里(24)が、舞台「フラガール-dance for smile-」(5月22日初日、東京・新国立劇場中劇場)に主演することが3月31日、分かった。日刊スポーツの取材に応じ、今作で舞台単独初主演に臨む意気込みや、グループ卒業後の心境などを語った。
昨年末、主演に抜てきされたことを伝えられた。「『私ですか!?』と衝撃的でした!」と目をまん丸にして驚きを表現。グループ時代、メンバーとともに舞台「あゆみ」「マギアレコード」(ともに18年)を経験し、ドラマや映画にも出演してきた。「演技にすごく興味がありましたし、新たなスタートの1歩として皆さんにお届けしたいです」と笑顔で意気込んだ。
06年公開の大ヒット映画の舞台化で、何度も再演されている人気作品。映画では女優蒼井優(39)が務めたフラガールのリーダー、谷川紀美子役を演じる。「登場人物が成長していく姿に引き込まれますし、力をもらえる作品。私なりの紀美子をお届けできたらと思います」と力を込めた。
元日向坂46の潮紗理菜(27)も、22年の再演で同役を務めている。丹生にとって特に親交の深い先輩だといい「出演することをご連絡したら、驚きと喜びでいっぱいな気持ちを伝えてくれてすごくうれしかったです。『たくさん頼ってね。テレビ電話もするし家にも行くからね!』と言っていただき、本当に心強くて。安心して挑めます」と〓(順の川が峡の旧字体のツクリ)を緩めた。
作中では自身初のフラダンスに挑む。「アイドル時代に経験しているダンスとは別ジャンルですが、体の動かし方など生かせるものは生かしたいです」と前向きだ。福島弁のセリフも初挑戦で「潮さんが出演されていた時の映像をいただいたので、まずは耳でイントネーションをインプットしています」と明かした。
今年1月、約7年半活動した日向坂46を卒業。個人での活動をスタートし「グループ時代とは違って全てが自分次第なので、決めることも多かったりします。やりたいことを考えることが好きですし、それが少しずつ実現できていくのを感じられるのがすごく楽しいです!」と話した。
グループ卒業後は、リフレッシュの期間も設けた。「友だちとたくさん会ってお出かけして、自然のある場所に行って力をためました」とにっこり。特に思い出に残っているのがハワイ島だという。「溶岩でできた島なんです。全ての空間が自然でいっぱいで地球を感じました。何も考えずに過ごせる、自分を真っ白にできるくらいすてきな場所で、新たな1歩を進められました」と振り返った。
大自然でパワーチャージし、「フラガール」で新たなスタートを切る。「卒業後初の演技で緊張している部分もありますが、何よりもありがたく思っています。一番は楽しんで、作品を通して皆さんに元気をお届けできたらと思っています!」と、トレードマークの笑顔を輝かせた。【玉利朱音】
◆丹生明里(にぶ・あかり)2001年(平13)2月15日、埼玉県生まれ。17年8月、二期生としてけやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)加入。今年1月にグループを卒業。特技は剣道。兄の影響で「ドラゴンボール」などの漫画、アニメが好き。157センチ。血液型AB。
○…「フラガール-dance for smile-」 舞台は昭和40年の福島県いわき市。エネルギー革命によって炭鉱の町が衰退していく中、未来を切り開くためフラダンサーを目指す少女たちの奮闘を、笑いと涙、感動とともに描く。今作では映梨那、中村里帆、木崎ゆりあ、菅原りこらが出演。総合演出は河毛俊作氏、構成演出は岡村俊一氏が手がける。