
元SKE48高柳明音(33)が29日、都内でSKE48としてのデビューから15周年を記念した3冊目の写真集「あかねのそら」(エイベックス・マネジメント・エージェンシー)発売記念取材会を開いた。席上で、2025年はソロアーティストとして音楽活動にも軸足を置いていく考えを示した。
この日は、SKE48のオーディションに合格した記念日で「あかねのそら」発売記念イベントも開催される。「今日が私、オーディションが受かった記念日になっていて、今日から16周年。すてきな写真集のイベントをファンの方とできてうれしい。いろいろ、新しいことに挑戦できた1年。3作目を出せたことも奇跡。幸せです」と喜んだ。
21年4月にSKE48を卒業後、俳優活動に軸足を置いてきたが、24年10月に名古屋、同11年に東京で開催したソロライブが好評だったことを受けて、今年も引き続き、もう1つの軸足をアーティスト活動に置いていくという。「去年、15周年という1つの区切り。コロナ禍でアイドルを卒業し、卒業公演でファンが声を出せなかった悔いがあった。卒業し、歌いたいって言って良いのかな? というのがあったけど、15周年でかなった。自分の曲も作っていただき、東京、名古屋2公演になった」とソロライブ2公演を振り返った。そして「事務所の方とかにも、歌をやりたいと言えなかった。でも『歌、いいね。16周年は歌を頑張ろう』と言ってもらえた。自分の曲も作り、アルバムも出してライブも…歌も頑張りたいと宣言したい」と力を込めた。
どういうソロアーティストを目指したいか? と聞かれると「アイドルって、何でもやる仕事。劇場公演というホーム、ライブもあり、ラジオ、お芝居…オールラウンドな仕事だと思う。12年、培ってきた全てにおいて全力。(卒業後)絞らなきゃいけないのかなという制限を解放した」。さらに「何かに軸足を置くから、何かがおろそかになるのは嫌。舞台も決まっているので、表現を広げる…どっちも相乗効果を広げたい」とも口にした。
話しているうちに、言葉には、さらに力がこもった。「歌は挑戦…1人で歌うのは挑戦。この年で挑戦できるのは、うれしい。(写真集のタイトルを)『あかねのそら』にしたのは、空は毎日、移り変わる。苦しみ、喜び、楽しみを得てここまできた。天気のようにいろいろな顔ができ、いろいろな顔を持てたら」と、自身の心の中にある思いを吐露した。