
俳優船越英一郎(64)が28日、都内で行われた、BS日テレの主演ドラマ「弁護士 六角心平 京都殺人事件簿」(29日午後7時)囲み取材会に登壇し、「第3のふるさと」という京都への熱い思いを語った。
家族と別れ、家を出て世捨て人のように京都へ移り住んだ六角心平(船越)。新たな出会いを通して弁護士としての使命に再び目覚め、難事件に立ち向かう。
船越は「久しぶりに、京都を舞台にした2時間サスペンスです」とにっこり。“2時間ドラマの帝王”と称され、さまざまなサスペンス作品で活躍。「京都でどれだけドラマを作らせていただいたろう。一時期ほとんど京都に住んでましたからね。新幹線の改札くぐると『おかえりやす』ってみんな言ってくれたもんですよ」と笑いを誘った。
自身にとって京都は「第3のふるさと」だという。「本当は第2のふるさとって言いたいんですけど、私東京で生まれて、すぐ湯河原に引っ越しまして。最初からふるさとが二つあるんですよ」と説明。「本当に俳優としては、僕は京都に育まれたという感じがします」と熱く語った。
「ここ7、8年くらい京都の撮影所に行かなくなってさみしいと思ってた」としみじみ。今回の撮影を振り返り「撮影をしてても(道行く人に)振り返られなくて、『俳優としてそろそろ賞味期限切れたのかな』と思うと全員インバウンドの方だった」とほほ笑んだ。
今回の作品のテーマを「再生」とし「京都サスペンスの再生も大きなテーマ」と意気込んだ。さらに「特に我々ぐらいの年齢になると『俺の人生何だったんだろう』と立ち止まらせられるわけです。そんな主人公がこのドラマの中で再生していく。みんなが少しずつ希望に向かって再生していくぞっていう、そんなお話になったら」とアピールした。