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三谷幸喜氏「西田さんの言葉があるから今もこの仕事を」西田敏行さんへ弔辞読み明るくお別れ


昨年10月に76歳で亡くなった俳優西田敏行さんのお別れの会が、東京・増上寺で開催され、脚本家三谷幸喜氏が弔辞を述べました。三谷氏は西田さんの明るい性格を回想し、彼のユーモラスなエピソードを披露しました。特に「西遊記」の撮影中の面白い逸話を語り、会場を笑わせました。また、西田さんとの思い出を振り返り、「こんな面白いせりふを書いてくれてありがとう」という西田さんの言葉が、彼の脚本家としての活動を支えていると感謝を伝えました。最後に、西田さんの演じた多彩なキャラクターが今後も多くの人々を楽しませると締めくくりました。

「西田敏行お別れの会」に出席した三谷幸喜(撮影・浅見桂子)

昨年10月に76歳で亡くなった俳優西田敏行さんのお別れの会が18日、東京・増上寺で行われ、脚本家の三谷幸喜氏(63)が弔辞を読み上げた。

三谷氏は「いつも明るい方でした。西田さんの周りにはいつだって笑いがあふれていました。今日、このおごそかな会場の中心に西田さんがいる。その現実に僕は違和感を覚えずにはいられません」と語った。

西田さんとのさまざまな思い出を振り返り「西田さんから伺った話です。遠い昔、『西遊記』というドラマで富士の裾野にロケに行った時のこと。休憩中に西田さんはどうしても我慢できなくなり、草むらでそっと脱糞されたということです。するとそこへ自衛隊の一個小隊が通りかかり、豚の姿で用を足す西田さんを見て全員で敬礼したということです」と話し、笑いを誘った。

さらに「西田さんからいただいた言葉があります。僕の映画に出てくださった時、撮影が始まる前にスタジオの隅に僕を呼び出しました。売れない俳優役の佐藤浩市さんがギャングのボスの西田さんの前で、何度も何度もナイフをなめるというシーンです。西田さんはご自分のせりふ『そんなに気に入ったのなら持って行きなさい』。その部分を指さして『こんな面白いせりふを書いてくれてありがとう。僕はこのせりふを言うのが楽しみで楽しみで仕方なかったんですよ』とおっしゃいました」と回想。「脚本を書く人間としてこれほどうれしい言葉はありません。あの時の西田さんの言葉があるから、僕は今もこの仕事を続けています」と感謝を述べた。

続けて「西田さんが演じたさまざまな登場人物たちは、これからもずっと僕らを楽しませてくれます。陽気なカメラマン、人情味あふれるサラ金の取り立て人、ちょっと太めの木下藤吉郎、釣りが大好きなサラリーマン、世界的な冒険家、冷徹な医師の義理の父親、情熱的な映画監督、チャーミングな猪八戒、金田一耕助、徳川将軍、徳川将軍、徳川将軍…」と再び笑いを誘い「西田さんの残した分身たちは、これからもずっと僕らを笑わせ泣かせて喜ばせ楽しませてくれるはずです」と語った。

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