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読売テレビ特別解説委員の高岡達之氏は17日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演。お笑いコンビ、令和ロマンの高比良くるま(30)がオンラインカジノで賭博を疑いがあるとして任意で事情聴取をされたと報じられている問題について、当局側の厳しい対応の背景を分析した。
くるまは15日、Youtubeにアップした動画で「オンラインカジノにまつわる事情聴取を受けたという記事により、大変お騒がせしてしまい、大変申し訳ありませんでした」と頭を下げ謝罪。「今回記事にあった通り、オンラインカジノをしていたというのは事実です」と認めた上で、大学時代の知人から2019年末に誘いを受け、違法ではないという認識のもと、2020年末まで約1年間オンラインカジノをしたという趣旨の説明をしている。
番組MCのフリーアナウンサー宮根誠司は「(令和ロマンは)M-1で2連覇。いち早く謝罪はしましたよね」と、くるまの対応に言及。「スマホで24時間、日本にいながら海外のカジノができてしまう。ブロッキングできるとは思うが…」などと、オンラインカジノに一般人が接するハードルの低さにも触れた。
これに対し、高岡氏は「ご本人の説明でも、友達から外国の口座を使えば大丈夫、という話があったと。でも知り合いは当局の人でもないし、法律に詳しい方なのかなというのがある」と、くるまの説明内容に疑問を呈した。
さらに「そもそも、山口県のある町で、間違えて振り込んだお金を全部オンラインカジノに使っちゃったという事件がありましたよね。あれを受けて当時の岸田文雄総理が、国会答弁で厳重に取り締まると、2022年に言っているんです」と、22年に山口県阿武町で、住民1人に4630万円を謝って振り込んでしまう問題が発生して以降の当局の取り締まりについて触れた。
高岡氏は「(阿武町での事件後は)警察は単純賭博以外でも、これ以外の犯罪も判例がないものであればあるほど、内閣総理大臣が厳重に取り締まると言っている以上、ご本人がどう解釈するかは別として、そんな罪になるんですか? ということがこれから問われることがあり得ると思う」とも指摘。当局が、オンラインカジノについて摘発に厳しく取り組んでいるとの見方を示した。