フジテレビの港浩一社長(72)が辞任する。27日、決まった。この日、開催された臨時取締役会で決定した。引退した中居正広氏(52)の女性トラブルに対する対処、17日の会見内容、その後にスポンサーのCMが75社以上から放送されなくなるなどの責任を取ったもの。
17日に会見を行った後、番組提供社や出稿クライアントが続々と降板、CM差し止めなどの対応をとり、局存続の危機もささやかれる状況となった。23日に開かれた社員向け説明会では、17日の会見について「失敗したと思いました」「マスメディアとしてあり得ない形だった」と謝罪。同日に行われた親会社フジ・メディア・ホールディングスの臨時取締役会でも、経営の責任を問う意見も上がり、フジ社内でも上層部に対する批判が強まっていた。
港社長は早大卒業後、76年にフジテレビ入社。80年に制作担当となり、バラエティー畑で活躍してきた。
ディレクターとして「クイズ・ドレミファドン!」「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」などを担当。とんねるずからの信頼が厚いことで知られ「とんねるずのみなさんのおかげです」「とんねるずのみなさんおかげでした」ではプロデューサーを務めた。木梨憲武がまねする「小港さん」としても知られる。
15年にフジテレビ常務から共同テレビ社長に就任。22年6月にフジテレビ社長に就任していた。