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「私しか知らない」池波志乃明かす 中尾彬さん誰にも言わず手術して元気になって平気な顔で復帰


女優の池波志乃さんがフジテレビの「星になったスターたち」に出演し、今年81歳で亡くなった夫、中尾彬さんについて語りました。中尾さんは生前、急性肺炎から手術を繰り返す日々を送っていたものの、多くの人にはそれを知らせず、平静を保って活動していました。亡くなる数日前に最後の外出をし、食事をとることができなかったエピソードも紹介されました。最期の4日間は自宅で過ごし、池波さんの手作りクリームソーダが最後の食事となったそうです。中尾さんの葬送の際には、彼のトレードマークである「ねじねじ」を用意して送り出したことを明かしました。

パロマの新商品発表会に出席した中尾彬さん、妻の池波志乃(2019年5月撮影)

池波志乃(69)が17日、フジテレビ系「星になったスターたち」(火曜午後7時)に出演。5月に81歳で亡くなった夫の中尾彬さんについて語った。

同番組は今年亡くなった方々の功績と人柄を振り返り、故人をしのぶヒューマン・ドキュメント・バラエティー番組。同局の貴重なアーカイブ素材に加え、関係者からの貴重なエピソードも明かされた。

中尾さんは2007年に急性肺炎で緊急入院。当時は生存率20%と言われたといい、「それまでも検査しなかったんで」とコメント。「2006年以降はあっちこっち手術してるんですよ。皆さんに誰にも言わず、スタッフにも言わず、ちょうど休みが取れたところで手術して、元気になって、平気な顔で復帰してたんです、実は。誰にも言わず、私しか知らない」と明かした。

続けて「『ヨーロッパに絵を描きに行ってる』とうそをつき、病院で手術して、治って普通に復帰していたんですよ。この10何年間」と告白。「片方の肺、3分の2取っちゃってるんですよ。それで10日間で普通に復帰した」とも話した。

池波は、中尾さんが亡くなる前の最後の4日間について言及。4日前には2人の行きつけだった、東京・上野のレストランに立ち寄り、冷凍のハヤシライスを購入して帰ったという。「結局食べられなかったけど、(お店に)あいさつに来たみたいな感じ」と言及。これが中尾さんにとって最後の外出になった。

亡くなる3日前からは自宅で過ごし、池波お手製のクリームソーダが最期の食事となった。亡くなった日は「無呼吸になってて、『ちゃんと息しなきゃダメだよ』って言ってたんですよ。そしたら止まっちゃったんです。だから余計に実感がないのかもしれないですね」とつぶやいた。

「送るのもちゃんと、そのまま銀座に飲みに行けるような格好にしてあげて、ねじねじをして、送ってあげました」とトレードマークのねじねじを着用した状態で、見送ったことを明かした。

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