文化放送齋藤清人社長が17日、都内の同局で定例会見を行い、今月9日に77歳で死去したキャスター小倉智昭さんについて「ミスターブロードキャスト」と、その功績をしのんだ。
同局で小倉さんは、朝の2時間ワイド「小倉智昭の時計の針はいま何時」(87年4月~91年10月)など3つのワイド番組を担当した。
齋藤社長は「私が新入社員の時に始まった番組で、スタジオの見学に行ったことをきのうのことのように覚えている」としのんだ。
「東京12チャンネルからフリーに転身したあと、甲高い特徴のある声で注目された」とし「小倉さんはラジオの方だなと思っていた。ラジオの手法をテレビに持っていって、卓抜した才能を発揮された方だとあらためて思います」。
また「小倉さんはSNSは似合わない方と感じている。放送という一定のルールの中で、そのルールをかいくぐってスイスイ泳いだところが小倉さんの真骨頂だと思います。ルールの中を上手に走り抜けて『見てみろ、おれならこう料理してやるんだ』という感じでニンマリされている、という印象の強い方でした」。
「ラジオ、テレビ含め、ミスターブロードキャスト」と賛辞を贈り、「小倉さんに生放送でキューを振ったことがないのが非常に心残り。小倉智昭さんに一度、生放送でキューを振りたかった」と話した。