女優の京マチ子さんが12日、心不全のため、都内の病院で亡くなった。95歳だった。
14日、NHKが報じており、マチ子さんは1924年大阪府生まれ。1936年、13歳で大阪松竹少女歌劇団、現在のOSK日本歌劇団に入り、華麗なダンスで人気を集めた。
その後、映画の世界に転じ、ベネチア国際映画祭で日本で初めてグランプリを受賞した黒澤明監督の『羅生門』で、三船敏郎さん演じる盗賊に襲われる侍の妻を演じ、一躍トップ女優に。
その後も、溝口健二監督の『雨月物語』がベネチア国際映画祭の銀獅子賞、衣笠貞之助監督の『地獄門』がカンヌ映画祭でグランプリを受賞するなど、出演した作品が海外の映画祭で数々の賞を受賞して「グランプリ女優」とも呼ばれ、美しい容姿とあでやかさを兼ね備えた演技で、国際的にも人気を集めた。