2016年8月5日から8月21日までの17日間と9月7日から9月18日まで12日間にわたるブラジルのリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでメダルを獲得した日本代表選手の凱旋パレードが7日、東京都中央区で行われた。
女子レスリング個人として世界初のオリンピック4連覇を成し遂げ、国民栄誉賞受賞に輝いた伊調馨選手(32)や男子体操個人総合2連覇と12年ぶりの団体金メダルを獲得した内村航平選手(27)、女子卓球団体2大会連続メダルを獲得し、台湾代表の卓球選手結婚し、幸せいっぱいの福原愛選手(27)、車いすテニス女子シングルスで日本勢女子として史上初の表彰台を獲得した上地結衣(22)ら計87人のメダリストが参加。
凱旋パレードは前回大会の2012年ロンドンオリンピックから始まり、今回が2回目。オリンピックとパラリンピックの選手が一緒に参加するのは今回が初めて。前回は銀座通り口から銀座8丁目に向けた約1キロの距離だったが、今回は、銀座8丁目から日本橋室町3丁目に向けた2.5キロと約倍に延長された。
ニューヒーローの陸上競技で“夢の9秒台に近い男”桐生祥秀(20)や“TOKIO松岡昌宏似のイケメン柔道家”ベイカー茉秋(22)ら計87人のメダリストが参加。
沿道に集まった人たちも平日のお昼時にもかかわらず、前回の約50万人を大幅に上回る80万人(主催者発表)が沿道を埋め尽くした。日本史上最大のメダル数を獲得して盛り上がったオリンピック・パラリンピックの興奮がよみがえってくるような歓声が、車上からメダルを掲げて手を振る選手たちに贈られた。
選手たちは計8台のオープンカーやオープンバスなどに分乗し、銀座8丁目交差点から日本橋室町までの約2.5キロをパレード。
パレードが通る銀座8丁目から日本橋室町3丁目の沿道には、午前11時スタートの3時間以上前から場所取りをする人の姿があり、1時間前には最前列はおろか、“観戦エリア”はいっぱい。さらに、30分前には通行で確保されていた道路のスペースにも人があふれだし、「立ち止まらないでください」のアナウンスが繰り返し流れていた。
また、沿道の2階にある喫茶店やショップは、窓際の席を観覧スペースとして開放。整理券が配布されるほどで、それ以外のショップでも店員さんが“役得”で特等席から歓声を送ったり、建設作業員も手を休め声援を送ったりスマホで撮影する姿が見られた。
リオ大会の日本勢は、オリンピックで12個の金を含む史上最多の41個のメダルを獲得。パラリンピックは銀10、銅14で計24個のメダルに輝いた。この日はメダリスト計96人のうち、遠征中の選手らを除く87人が参加した。
「 陸上マラソン(視覚障害)」岡村正広選手(左)と道下美里選手(右)
「バドミントン 女子」“高松ペア”高橋礼華選手(左)と松友美佐紀選手(右)
「車いすラグビー混合」 仲里進選手(左)と池崎大輔選手(右)