俳優・阿部寛(51)、アイドルグループ『関ジャニ∞』の大倉忠義(31)、若手俳優集団『D-BOYS』の志尊淳(21)、濱田龍臣(15)、女優・大島優子(27)が6日、都内で映画『疾風ロンド』(監督:吉田照幸/配給:東映)クランクアップ会見を吉田監督とともに開いた。
累計100万部超えの作家・東野圭吾氏原作の同名作が実写映画化。阿部演じる医科学研究所員が雪山に隠された危険な違法生物兵器『K-55』の捜索をスキー場のパトロール隊員・根津(大倉)とスノーボードクロスの瀬利(大島)とともに繰り広げるちょっとコミカルなサスペンス作品。今年2月24日の長野県の野沢温泉スキー場でクランクインし、オンシーズンの実際のスキー場での大規模ロケを敢行しダイナミックな映像で魅せる。
話題は本作の話が来た時のことへ。阿部は、吉田監督が担当した『サラリーマンNEO』が気に入っていたそうで「二つ返事でやらせて頂きました」と、即答だったのだとか。一方の大倉は自身がキャスティングされたことへ、「プロフィールに趣味がスキーと書いてあったんです。でも、実はスキーは2回しかやったことがなくて、どこかで発言したのが趣味になってたみたいで。そのおかげでスキー苦労したのでどっちとも言いがたいですけど(苦笑)。撮影自体はすごく楽しくさせて頂きました」と、振り返る。
続いての大島は待ってましたとばかり、「キター!と思いましたね」と、コメント。「9歳から趣味でスノーボードをやっていて、家族とよく行っていたんです。趣味が講じて、ようやくめぐりめぐってきたお仕事というので、毎日を噛み締めながら演じていました」と、喜んでいたそうだ。
本作はコミカル要素も含まれているが、大倉は、「真面目な阿部さんの役を見て笑わないようにって。真面目な顔をして変なことされるとたまらないんです」と、実は苦労していたそう。そんな大倉について吉田監督は「大倉さんは振り向いた瞬間が格好いいんです。ですから、振り向くシーンを結構入れています」と、評していた。
ちなみに、阿部といえば、今年公開された映画『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』を主演し、実際にエヴェレストでの撮影にも臨んだだけに、「撮影初日から『エヴェレスト行ったから大丈夫でしょ?』と言われてたんです。でも初日はエヴェレストより寒かったんです。エヴェレストは半袖のときとかもあったんで。マイナス15度とか、ビックリしましたね。日本の方が寒いんだというので」と、違いを語りつつも、「空気が薄くなかったし、温泉に入りながらやらせて頂きました」と、満喫もしていたそうだ。
阿部と同じく温泉地となったロケ地に、大倉も「野沢の方に本当に良くして頂いて、絶対に午後5時には撮影が終わるので、野沢のいろんなところにおじゃましました。水もご飯もおいしくて、ただ泊まらせていただいているだけでリフレッシュしました」と、楽しんだ様子を見せる。
すると、大島も「外湯13箇所で全部制覇しないといけないという気持ちになったんですけど、6箇所しか行けなくて。今後、野沢温泉に出向いて7箇所を制覇したい」と、温泉巡りをしたことも話しつつ、そのときに、大島だと気づかれることもあったそうで「同い年ぐらいの女性の方に『本物ですか?』と言われて、『一応本物です』と言いながら、いろんなところを隠しながらでした」と、有名人なりの苦労もあったようだった。
さらに大倉は、隣に座っている志尊を意識していたようで「ここはジャニーズの良さを見せていくということで、隣にD-BOYSがいるので、ジャニーズ対D-BOYSということで負けないように頑張りました」と、会見を盛り上げる。すると、大島が「大倉さんはエキストラの方に『俺がうまくすべっているように見せたいから下手にすべって』と、言っていましたよ」と、暴露。これに大倉は大焦りで、「エキストラの方々は大会に出ている人ばかりだったんです。だから、ハの字に滑ってもうまくて」と、釈明すること一幕もあった。
映画『疾風ロンド』は11月26日より全国ロードショー!