『秋の褒章』の受章者が発表され、落語家の立川志の輔(61)や小説家の桐野夏生(64)ら755人と15の団体が受賞したと、2日、NHKが報じた。
志の輔は、古典落語に加え、独自の演出を加えた新しい作風の落語でも多くの観客を魅了し、『ためしてガッテン』の司会を20年に渡って務めるなどの功績が認められ、『紫綬褒章』を受章。「身にあまる光栄です。師匠、立川談志は28歳という、その当時としては遅い入門だった私に多くのことを教えてくれました。改めて亡き師匠の導きに感謝です」とコメントした。
同じく『紫綬褒章』を受章した桐野は、1999年に『柔らかな頬』で直木賞を受賞。「みんなが自由に生きるためには、どういう社会になればよいのか小説を通して追求してきました。これからも、今起きていることや今を必死に生きている人たちから目をそらさず、身を引き締めて書き続けていきたいです」と、コメントを発表した。