6月16日(土)、池袋サンシャインシティにて大規模な「全国日本酒フェア」が開催。フェアに先駆け、前日の6月15日(金)に行われた「SAKE NIGHT 2018 from over Japan」にマガジンサミット編集部が潜入してきた模様をレポートいたします。
会場の入り口は「江戸時代」を感じさせる特別な作り。入る前から気分を高めてくれる。
中に入ると飛び交う英語の会話…そう、SAKE NIGHTの参加者は9割が外国の方々。というのも、招待されているのが主に在日大使館、外交官等を中心に、在日経済団体・企業関係者だからだという。確かに、みな品が良さそうだ…。
特別講演会
SAKE前夜祭であるSAKE NIGHT2018のMCを務めるのは、会場となる池袋サンシャインシティに相応しい名前を冠した落語家の桂三輝(かつら・サンシャイン)さん。英語と日本語を交えた見事な開会の挨拶で、参加者の笑いを誘った。
次いで登壇された日本酒造組合中央会の会長・篠原成行さんは「これを機に日本酒のファンになってほしい、そして日本酒を広めて行ってほしい」と日本酒に対する熱い思いを伝えた。
流暢な英語とジョークを交えてスピーチされたのはユネスコ大使でもある近藤誠一さん。全編英語での講演となり、近藤さんの繰り出すジョークに外国からの参加者が笑うという、まるで海外に旅行に来たかのような状況に。
酒類総合研究所・理事長の後藤さんによる利き酒の解説も全編英語で行われ、最後に参加者に向けた、「I hope you enjoy the very special prize winning SAKE this evening.(今夜の利き酒で、賞を授賞したとても特別な日本酒をどうか楽しんでください)」という、この後の公開利き酒をめいいっぱい楽しんでほしいというメッセージで講演は締めくくられた。
公開利き酒
そしていよいよ試飲ができる会場へ。
試飲会場には、今年5月に行われた「全国新酒鑑評会」で入賞した全国各地の日本酒約410種が並ぶ。その光景は圧巻の一言!
利き酒を体験しに来た参加者を蔵元の法被で正装した蔵元関係者がお出迎え。自慢の日本酒の良さを紹介してくれる。詳しい解説を英語で聞けるとあって、どの参加者も興味津々。様々な場所で話に花が咲いていた。
フードペアリング体験
SAKENIGHTを締めくくるイベントとして、「全国の日本酒の試飲とフードペアリング体験」が開催。会場には日本全国のお酒と、お酒に合う和の郷土料理が所狭しと並べられた。
イベントの開催を祝して、日本酒造組合中央会と、関係者の方々による鏡開きが行われ、参加者全員の「よいしょー!」という掛け声とともに盛大に日本酒の樽が割られた。
その後は立食パーティー形式で主催者・参加者入り混じり、升やおちょこで日本酒を酌み交わし、親交を深めていた。
左)2018Miss SAKE準グランプリ兼長野代表 児玉 アメリア 彩さん(29) 右)2018Miss SAKE準グランプリ兼福島代表 堀井 雅世さん(28)
日本に生まれながら、日本酒にあまり興味のなかった筆者。しかしこのSAKE NIGHTに参加したことで、全国各地でこんなにも日本酒が作られているのだと知り、日本酒に興味が湧いた。そして日本酒を試飲している外国の方々のキラキラとした笑顔に日本酒の可能性を感じた。
外国の方にも愛されている「日本酒」という、自分が生まれた国の文化をもっと知って、大切にしていこう、そう思える一夜となった。
- FOOD DICTIONARY 日本酒
Fujisan.co.jpより