アラサー女子にとっては、背筋が凍るような調査結果となりました。
化粧品・健康食品メーカーの株式会社ファンケル(神奈川県横浜市中区)はこのほど、20代から60代の女性500人を対象に「現代女性のスマホとの付き合い方」に関する意識と実態調査を行い、25歳から34歳のいわゆるアラサー世代の多くが「スマホ中毒を自覚する人」が多いと判明しました。
「自分がスマホ中毒であると感じますか?」という質問に対し、アラサー世代は73%が「そう感じる」と回答。アラフォー世代(52%)、アラフィフ世代(46%)と比べても圧倒的な数値です。
また、「食事をしながらスマホをチェックする」、「外出後にスマホを自宅に忘れたことに気が付いたら絶対に取りに帰る」という項目でもアラサー世代は最も高い比率で、彼女らの「スマホ中毒」を裏付けています。
では、この世代の肌の悩みはどうでしょうか。スマホ中毒者とそうでない人に肌の悩みに関して質問してみると、「乾燥している」、「メイクをしていてノリが悪い」、「しっかり眠った翌日でも肌に透明感がないと感じる」と答えるスマホ中毒者が多く、スマホ中毒ではない人との間に大きな差が生まれました。スマホ中毒者ほど、肌力が低下した状態のいわゆる「スマホ下がり肌」になっているということです。
すっぴんで寝る直前までスマホ
スマホ中毒のアラサー女性で、寝る直前までスマホを使用する人はなんと94%。使用時間は平均で34分。長い時は、約80分使用しているという結果が出ています。確かにこの時間は、SNSやゲームなどがゆっくりできる至福のスマホタイムかもしれません。
しかしこれは、すっぴんの状態でスマホから発せられるブルーライトを浴びていることに。ブルーライトは可視光線の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っています。そして、紫外線よりも肌の奥に届いて様々な影響を及ぼすことが分かっているのです。
ファンケルの研究でもブルーライトは肌の乾燥・くすみなど肌力低下の原因になりうることが判明。スマホが普及する前(20年前)と現代の20代女性の肌を比較しても、現代の20代女性は20年前に比べて肌の弾力が低下しているとのこと。スマホを頻繁に使用する生活が肌の新陳代謝を低下させ、乾燥やくすみを招く要因になる可能性もあるそうです。
もはや生活の必需品であるスマホですが、女性がキレイを保ち続けるのにブルーライトは大敵。何事もやりすぎ注意です!
- 日経ヘルス 2018年4月号
Fujisan.co.jpより