
7月24日、泉陽興業株式会社は東京都立葛西臨海公園の「ダイヤと花の大観覧車」の照明演出を、フルカラーLEDにリニューアルしたことを発表。同日行われた点灯セレモニーでは、泉陽興業代表取締役社長の山田勇作氏と照明デザイナーの石井幹子氏が登壇し、挨拶を行った。
「ダイヤと花の大観覧車」は、2001年3月にオープンした当時の日本では最大級の大型観覧車。高さ117m、直径111 m、ゴンドラは68台と非常に大きく、約17分間で1周する。
ゴンドラからはレインボーブリッジや海ほたるといった近隣施設から都庁、東京タワー、東京スカイツリー、東京ゲートブリッジなどの日本を代表する観光施設、さらには房総半島から富士山まで一望可能だ。その景観から「えどがわ百景」にも認定され、多くの人々に親しまれている。

山田氏は「今回観覧車の照明をリニューアルさせていただいたことで、LEDにしかできない素晴らしい演出が可能となりました。コンセプトは『ようこそ東京、ウェルカムトウ東京』です。観覧車はまもなく25周年を迎えます。この演出を通じて、公園のさらなる活性化と魅力アップに貢献できましたら嬉しいです」とコメントした。
石井氏は「大勢やってくる海外観光客の方を、この観覧車でようこそと迎えたい。そういった演出ができないかと考えました。新しいLED光源は、なんと1670万色もあります」と口に。続けて、「泉陽興業さんと協力しながら、ゆっくりとした美しいぼかしの色や、鮮やかで上品な色を作り出しました。ぜひこのランドマークが、みなさんから手を振っていただけるような場所になることを願っています」と話した。

点灯式では30秒間のカウントダウンが始まり、その後観覧車が色鮮やかにライトアップされた。
まずHELLO TOKYOの文字が映し出され、年々増加する海外観光客やこれから東京外へ出かける人にご挨拶。続いてひまわりやソメイヨシノといった、日本を代表する花々が咲き誇る。今までのネオンでは実現できなかった、カラフルで動きのある花の演出が楽しめるとのこと。
そしてダイヤモンドやオパールなど、宝石をイメージした演出が始まる。星空の演出や、短冊が映し出される立体感あふれる立体のグラフィックボードを経て、最後はシーズンカラーの演出として、夏をイメージしたブルーで締めくくられた。

このフルカラーLED へのリニューアルによって、ライトアップは今までの電気容量の7分の1で運営可能に。省電力化を実現し、環境負荷の軽減にも貢献する。
観覧車は平日10:00〜19:00、土日祝日は10:00〜20:00まで運営。利用料金は一般(3歳以上)は800円、団体(20名以上)は720円で乗車可能だ。
ゴンドラ内は冷暖房も完備されており涼しいので、この夏の思い出作りに役立ててみてはいかがだろうか。