
今年2月に韓国で公開されたノスタルジック・ラブストーリー「You Are The Apple of My Eye(英題)」が、『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』として日本公開中です。
原作は、ギデンズ・コーによる『あの頃、君を追いかけた』(11)。 公開当時、台湾映画興行収入2位の成績を収め、青春映画の金字塔との呼び声も高い名作が、韓国ならではの空気感や設定を取り入れあらたな物語として誕生した。 主演は世界的ガールズグループ、TWICEのダヒョン。クラス中の憧れの存在・ソナ役をつとめた本作が、ファン待望の映画初出演&初主演となります。
そして、W主演で「初恋は初めてなので」、「雲が描いた月明り」など話題作への出演が続く、ソナに憧れるジヌを演じたジニョンさんに作品の魅力についてお話を伺いました。
——まず、本作の脚本やプロットを読んだ時の感想を教えてください。
私は元々、原作映画(『あの頃、君を追いかけた』)が大好きだったんですね。 5回ほど観た作品でもありました。なので、リメイク作品への出演提案をいただいた時に、これを私が演じられるかな?演じてもいいのかな?と不安な気持ちもありました。でもやはり本当に大好きな作品だったので出演することを決めたんです。
——このお話のどんな部分に特に惹かれたのでしょうか?
この映画には最後にどんでん返しがありますよね。そこが大好きで、結婚式のシーンを見る度にたくさん泣きましたし、そのシーンを巻き戻しながら何度も観ました。使われている音楽も素晴らしいですし、そして俳優の皆さんの表情もすごく良かったので、とても胸に響いたんです。

——本作ではジニョンさんが素晴らしい表情を見せてくださっていますが、ジヌという役柄をどう捉えてどう演じようと思いましたか?
まず私は監督と同い年なんですね。初めての経験でしたし、不思議な感覚だったのですが、その同い年であるということがすごく良かったなと思います。話せる幅がそれだけ広いですし、色々なことに共感しました。今回は役を作っていくというよりも、「ジニョンそのものを見せる方向」で表現していこうという話をして、キャラクターを作っていったんです。
——ダヒョンさんとの共演で印象的だったエピソードなどあれば教えていただけますでしょうか。
ダヒョンさんが嗚咽をするシーンがありますが、とても難しい感情のシーンでしたので、私も心配をしていましたし、ダヒョンさんはもっと心配をしていました。 でも、いざカメラが回ると、溢れるほどの想いで涙を流していて。私もどうしていいか分からないくらい戸惑ってしまったことを覚えています。カメラがオフになった後も、ダヒョンさんがずっとそのこみ上げてくる涙を抑えきれず、泣いていたんですね。本当にその役に没入する、入り込むことがうまい俳優なんだなと思いましたし、すごくカッコ良いなと思いました。私も出来る限りダヒョンさんの感情を受け止めながら待っていました。感情が最もよく現れているシーンだと思います。
——青春を描いた作品ですが、多くの年代の方の心に響く作品だと思いました。
この映画は思い出や郷愁を呼び起こす映画でもあると思いますが、同時に色々な教訓やメッセージを与えてくれる映画でもあると思います。今生きているこの瞬間への感謝、悔いなくこの瞬間を生きていこうという想い、そして過去は通り過ぎていくという事実。今この瞬間の大切さを届けてくれる映画でもあると思うので、この時期を経ていった大人の方たちにも楽しんでいただける作品だと思います。


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