starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

COMPUTEXでも存在感を放った薄型軽量のAI PC「Zenbook SORA」 開発の背景と展開の現状をASUSに聞く


ASUSの新製品「Zenbook SORA」は、国内市場向けに設計された14インチで1kgを切る軽量なAI PCで、台北での「COMPUTEX TAIPEI 2025」で注目を集めました。この製品は日本の通勤ラッシュを体験し、ユーザーのニーズを反映したデザインで開発されました。また、軽量性と耐久性を兼ね備えた「セラルミナム」を使用し、スタイリッシュなデザインを実現しています。特に10代から20代の若者セグメントからの支持を得ており、今後も日本市場に向けた製品展開を進める計画です。

ASUS JAPANが国内で2月に発売した、Copilot+PCに準拠しながら14インチサイズで1kgを切る薄型・軽量のAI PC「Zenbook SORA」が好評を博しています。5月20日から23日にかけて台北で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2025」会場ではASUSブース中央入口にフィーチャーされ、「最軽量のCopilot+PC」として注目を集めていました。海外では「Zenbook A14」という名称を国内向けに「Zenbook SORA」として展開する同製品は、日本市場をターゲットに企画・設計された製品。ASUS本社でASUS Design Centerのメンバーと経営陣が取材に答え、同製品の開発の背景と展開の現状について語りました。

Zenbook SORAのレビュー記事はこちら。
14インチサイズで1kgを切るSnapdragon X搭載AI PC「ASUS Zenbook SORA」レビュー
https://getnews.jp/archives/3595907[リンク]

日本の通勤ラッシュを体験して設計

ASUS Design Center VPのH.W. Wei氏をはじめ、「Zenbook」「ProArt」「ROG Ally」の各製品のインダストリアルデザイナー、デザインプロジェクトマネージャーが製品デザインについて説明。

Zenbook SORAは、プレミアムなPCに最高のデザインを求めるユーザーに向けた製品で、コアバリューとして「生産性」「審美性」「携帯性」の3点を定義しました。

特に携帯性に関して、アジア太平洋地域の開発チームは大都市、特に東京で通勤にノートPCを持ち運ぶユーザーに次世代レベルの携帯性への強いニーズがあると考え、東京で調査を実施。調査は、通勤する人と一緒に朝の地下鉄に乗って通勤ラッシュを体感したり、通勤者を観察したり、インタビューをしたり、カバンの中身を見せてもらうなど詳細にわたって行われたそうです。

調査の結果、通勤者に向けたノートPCの設計のポイントは「持ち運びやすさ」「すべてに溶け込むデザイン」「使いやすさ」の3点として、開発を進めることになります。

ここで重要になるのが使用する材料。1kgを切る軽量であることはもちろん、スマホやカギなどと一緒に持ち運ぶノートPCには耐久性も必要とされることや、仕事で使うことからデザインは控え目でありながらスタイリッシュであることも求められます。

これを実現したのが、セラミックとアルミニウムの複合材料である「セラルミナム」。Zenbook SORAでは従来の天板だけでなく、キーボード面、底面にも採用し、軽さと耐摩耗性、耐スクラッチ性、耐衝撃性を両立しています。

カラーはザブリスキーベージュ、アイスランドグレーという自然からインスパイアされた2色をラインアップ。落ち着いた印象を与えています。

テクノロジーだけでなく、デザインの観点から評価を受けるために昨年からロンドン・デザイン・フェスティバルに出展して来場者からのフィードバックを得た他、ミラノのデザイン・ウィークに参加して注目を集めたとのこと。

購入者の半数が10~20代 日本市場の反応に手ごたえ

こうして日本市場に投入されたZenbook SORA。ASUS システム部門 アジア太平洋地域ジェネラルマネージャーのPeter Chang氏、ASUS JAPAN代表取締役社長のAlvin Chen氏、ASUS JAPAN システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 統括部長のDavid Chu氏が取材に応じた際、日本市場での反響と今後について聞いてみました。

–Zenbook SORAの発売後、日本市場からの反響をどのようにとらえているのでしょうか。

David Chu氏:非常にポジティブな反応があり、特に小売店からは「日本の市場に合っている」という反響をいただき、これまで取り扱っていない小売店からも「店で出したい」という声をいただいています。

–どのような層が購入しているのでしょうか。

David Chu氏:購入者の半数以上は10代から20代のお客様です。このセグメントは今後、コアカスタマーとして我々の事業を牽引していくのではと考えています。

–今後も同様に、日本市場に向けた特徴を持つ製品が登場する可能性はあるのでしょうか。

David Chu氏:日本は非常に重要な市場なので、これからも製品を出していきます。AI PCに関しては今後も継続的に開発が行われますが、次世代のZenbook SORAの開発も検討していますので、その点はご期待ください。

メインストリーム市場で伸長目指す

これまでゲーミングPCやクリエーター向けPCを中心に注目されてきたASUSですが、2025年10月に迎えるWindows 10のサポート終了、新カテゴリーのAI PCであるCopilot+PCの登場は、幅広いユーザーが手にするメインストリーム市場でシェアを伸ばす好機。Zenbook SORAが10代~20代のユーザーを獲得しているという事実は、今後国内のメインストリーム市場でASUSの存在感が増していく可能性を示唆しているのではないでしょうか。

2025年下半期以降には、Zenbookと比べて手頃な価格帯の「Vivobook」シリーズでSnapdragon/AMD CPU搭載のCopilot+PC対応製品のリリースが予告されています。Zenbook SORAに続く、メインストリーム市場でのシェア拡大の動きにつながるのでしょうか。続報に注目しましょう。

取材協力:ASUS JAPAN

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.