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映画『カーリングの神様』本田望結インタビュー「諦めずに頑張ったらちゃんと出来るんだということは、大きな自信になりました」


女子高校生がカーリング国際大会出場を目指す姿を描いた映画『カーリングの神様』が全国公開中です。主演の本田望結は、カーリングの実戦シーンで自らプレーし、撮影に臨みました。彼女はフィギュアスケートの経験を活かしつつ、平らな履物での演技に苦労したと語っています。撮影期間を通じて、共演者たちとの強い絆が生まれ、映画完成後に自分の出演作品で初めて感涙した経験を明かしました。スポーツ映画における挑戦を通じて、彼女は新たな自信を得たと述べ、フィギュアスケートと演技への情熱を大事にしています。また、御朱印集めや映画館巡りも趣味とする彼女は、長野の善光寺への訪問を楽しんでいます。

カーリング国際⼤会出場を⽬指す⼥⼦⾼⽣たちの奮闘と友情を描く、映画『カーリングの神様』が、新宿ピカデリー他にて全国公開中です。

「氷上のチェス」と⾔われ、知⼒、体⼒、そしてチームワークが求められるカーリングに懸ける⼥⼦⾼⽣たちを描く、映画『カーリングの神様』。主演の本⽥望結をはじめ、川⼝ゆりなや⻑澤樹、泉智奈津、⽩倉碧空、秋⼭ゆずきらフレッシュなキャストたちが自身でカーリングに挑戦! 本⽊克英監督が個性あふれる俳優たちとともに感動の物語を創り上げました。

主演の本⽥望結さんにお話を伺いました。

――本作大変楽しく拝見させていただきました。最初にお話を聞いた時のお気持ちはどんなものでしたか?

初めカーリングの映画を作ると聞いた時は驚きました。スポーツ全般がそうですけど、再現するのが難しいです。特に氷上のスポーツは難しいと思ったので、日本でカーリングの映画を撮るんだ!という驚きと、フィギュアスケーターとしては悔しい気持ちもありました。

――皆さんが実際に競技されているシーンを見て、とてもカッコ良かったです。相当ハードな練習だったのではないでしょうか。

たくさん練習をすることは当たり前で、分かってはいたのですが、教えてくださる方と最初に会った時に「出来るだけ皆さんがやっているショットを映像で使いたいので頑張りましょう!」と言われて、そうか、今回は本腰を入れてやらなければいけないなと再実感しました。どの作品でも自分がやるのがベストだけれど、その世界のプロがいらっしゃるので、時には力をお借りするやり方もあります。でも今回は基本全て自分たちで、ということで練習の気合いはすごかったですね。

――本田さんご自身はフィギュアスケートのご経験がありますが、また全く異なる体の動かし方だったのでしょうか。

フィギュアで得た柔軟性があったので、その部分は大丈夫でしたが、氷の上で滑るのではなくて歩くということがまず難しかったです。フィギュアはほぼつま先立ちのような、ヒールが入っているシューズで、10年以上履いているので、平らなシューズに慣れることが大変でした。重心が後ろになってしまって、後ろになりすぎると転んでしまいますし、初日はみんなの練習についていくことすら出来ていなかったです。

なので、練習と撮影期間は フィギュアの時はもうフィギュアしか考えないし、カーリングの時はカーリングしか考えない!という切り替えを大切に練習していました。スタッフさんからも「望結ちゃん大丈夫でしょう」と言われていたので、私も「じゃあ大丈夫かな?」と勝手に安心していた気持ちもあったので、ここまで苦戦するとは思いませんでした。スタッフさんたちに、バレずに出来ている風に見せながら、こっそり練習をずっとしていました。
ご飯休憩時間なども、みんなでストレッチやトレーニングをしていて、自主練もたくさんしました。カーリングのシーンは後半にスケジュールを組んでくださったので、練習する時間もしっかり確保できたこともすごくありがたかったです。

――皆さんで練習することで絆も深まったのではないですか?

みんなのことを“女優仲間”と思っていないところがあります。映画と同じく「みよステラ」のチームメイトです。最初、私はスポーツの経験があるからこそ、共演する皆さんとの感覚がズレてしまったらどうしようと不安に思っていました。
いつも俳優業の時間には、フィギュアスケーターの自分は一切いないのですが、今回はスポーツを題材にしているということでフィギュアスケーターとしての自分が出てきてしまって、自分だけ空気感が違ってしまったどうしようと。でも、実際に撮影がはじまったら皆さんがスポーツ選手として完璧に演じていらっしゃったから、なんならフィギュアスケーター・本田望結の力も借りていこう!というくらいの気持ちになりました。

――完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

人生で初めて、自分が出ている映画で泣きました。それくらい客観的に観られたのだと思うのですが、初めての感覚でした。普段は全く客観視は出来ないし、それが当たり前だとおもうのですが、本作は自分じゃない人を観ている感覚でした。試写は「みよステラ」みんなで観たのですが、みんなもきっと同じ感覚だったんじゃないかな?と思っています。

――それだけ香澄になっていたのでしょうね。素敵です。本作への出演で学んだことを教えてください。

「自分たちでも出来るんだ」ということを学びました。スポーツ作品はその道のプロに助けていただかないと映像が締まらないなと思っていたのですが、今回は、自分たちで評価するのもあれですが、自信を持って届けられるカーリングのシーンが撮れたと思っています。諦めずに頑張ったらちゃんと出来るんだということは、大きな自信になりました。
それはその意思を伝えてくれた監督やスタッフさんたちのおかげだし、練習に付き合ってくださった先生のおかげです。頑張って良かったと思える作品になっていて、本当に嬉しかったです。

――素敵なお話をありがとうございます。日々忙しく過ごしていらっしゃると思いますが、どんなことをしている時が楽しいですか?気分転換方法などあれば教えてください。

スケートをすることもお芝居することも全部好きなことで、そのために勉強している時間も好きなんです。なので、それを苦としていない部分が大きいのですが、一人でいる時間が多いとすぐに寂しくなってしまうので、家族や友達に会って、誰かと話している時間が一番楽しいです。会話することで自然と自分を保てていると思います。
あとは、御朱印を集めることも好きで、最近は趣味と言えるほど溜まってきました。映画も、お休みの日は映画館をはしごするくらい映画館で映画を観ることが好きなので、好きなことは誰かとおしゃべりすること、御朱印集め、映画館に行くことの3つです。

――ロケなどで様々な土地に行かれると思うので御朱印帳集めいいですね!本作のロケ地となった長野県にもたくさんありますよね。

行く先々で突然お寺や神社に出会うので常に持ち歩いています。長野の善光寺が小さい頃から好きで、スケートの試合のために毎年長野には来ていたので、試合前と試合後に善光寺に行くのが習慣でした。試合が無い年も、「あ〜行きたいなあ」ってむずむずしてしまって、新幹線に飛び乗って日帰りで行ったりもします。今年も2回行きました。1回目は『カーリングの神様』のクランクイン前で、撮影を終えたというご報告で2回目も行けて良かったです。

――私は長野県出身なので、個人的にも嬉しいです。今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!

撮影:たむらとも
ヘアメイク:大和田京子
スタイリスト:志田舞
衣装:トップス・ワンピース(LE CIEL BLEU)、アウター(IRENE)、シルバーイヤカフ・ロングネックレス(Phoebe)

(C)2024「カーリングの神様」製作委員会

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