全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。大昔、「カップラーメンはお湯を入れてから少し早めに食べるのが通」みたいな謎のブームがあったと記憶している。本来3分待つところを1分半ぐらいでフタを開けて、まだ茹で戻っていないカチカチの麺を「コシがあって旨い」と言いながら食べるという今では考えられないことをしていた。
本来、メーカーが推奨する湯戻し時間で食べるのが旨いに決まっているのだが、「博多ラーメンでバリカタを注文するのが通だ」「家系ラーメンは麺かため一択」みたいな動きと同じように、麺はかたい方が旨い派の人たちが確実に存在するのだ。
そんな中、10月にエースコックから発売された「ぶっとメン スタミナ豚骨醤油ラーメン 大盛り」に驚いた。縦型のカップ麺で、お湯を注いで5分待ち、液体スープを注げば完成だ。
この麺が凄かった。しっかり5分待ってかき混ぜて食べると、カチンとした凄いかたさなのだ。この麺は「極太!多加水真空仕立て麺」といい、独自技術で開発された密度のある麺である。この密度感が凄く、かたいのだが、麺に味が付いていて噛むごとに弾力と旨味が得られ、何だかクセになる感じなのである。
スープはライトめな豚骨醤油で、あくまで主役は麺。別添の液体スープを入れると醤油感とガーリックの旨味をブーストさせる。具材はキャベツ、肉そぼろ、ネギ、ニンニク。縦型ながらたっぷり入っていて食感のアクセントとしても良い。
さらに、食べ進めていくうちに麺がスープに馴染んできて、美味しさが増していく。まったくクタらない麺でパワーを保ちつつ程よく馴染むのは素晴らしい。
極太のかた麺を食べたい人には全力でオススメの商品だ。ぜひお試しあれ。
(執筆者: 井手隊長)