
<レッドソックス2-5ドジャース>◇25日(日本時間26日)◇フェンウェイパーク
米野球殿堂入りを果たしているジョン・スモルツ氏(58)が、米番組「The Dan Patrick Show」に出演し、ドジャース大谷翔平投手(31)のクローザー起用に言及した。
大谷は23年9月に受けた右肘手術から6月に復帰。ここまで6試合に登板し、メジャー自己最速を塗り替える101・7マイル(約164キロ)をマークするなど、好投を続けている。現在は先発で徐々にイニングを伸ばす方針だが、大谷の投手起用についてはリリーフなど多くの議論が交わされた。
スモルツ氏は、大谷を先発で起用すべきか、クローザーとして起用すべきかの議論に回答。同氏は両方の経験があり「ブルペン(リリーフ)に回ったら、負担は減るとみんな思ってたけど、実際のところは逆でしたね。何度も肩をつくって全力でウオーミングアップをするけど、登板しないことがあります。僕は1年で125回は肩をつくったよ、途中で数えるのをやめちゃったけどね」と、リリーフの負担が大きいとした。
つづけて「オオタニの難しいところは、8回裏に打順が回ってくる時がある。いつ肩をつくるんだって話になりますよね。だから9回から登板ってのは、簡単にはいかないんですよ」と説明した。
大谷がクローザーとして起用される可能性にも言及。スモルツ氏は「それが現実になるなら、ポストシーズンでしょうね。可能性はあると思います。彼は超人だから、肩をつくるのに時間がかからないかもしれない」と、大谷の守護神起用の可能性を解説した。
スモルツ氏はブレーブス時代の96年に24勝を挙げサイ・ヤング賞を獲得。右肘のトミー・ジョン手術を受けて01年からリリーフに転向すると、02年には55セーブで最多セーブのタイトルを受賞した。
05年から先発へ再転向し、06年には16勝で2度目の最多勝に返り咲いた。15年に米野球殿堂入り。