65歳以上の高齢者人口と75歳以上の後期高齢者人口がピークを迎えるとされるのが2040年。少子高齢化や人口減少によって、医療や介護の現場では人手不足となり、さらに状況が深刻化されることから、2040年問題と呼ばれています。質の高い医療を提供していくために、今注目されているのが「在宅医療」です。
在宅医療のことを考えるパネルディスカッション「自宅はやがて、診察室になるのか?」が9月29日に都内で開催されました。主催したのはポケットサイズの超音波装置(エコー)を開発した医療機器メーカーのGEヘルスケア・ジャパン。沖縄県宮古島で在宅医療を行なっている医療法人鳥伝白川会理事長の泰川恵吾さんなどともに、タレントの関根勤さんと榊原郁恵さんがゲストとして登壇しました。
2016年に心臓疾患のために緊急手術を行なった経験を持つ関根勤さん。榊原郁恵さんは同居している90歳になる母親の付き添いで病院に行く回数が増えているとのこと。
「2016年に一命を取り留めました。今も3か月に1度、経過観察で通院しています。今は一人で病院に行けるけど、80歳90歳になったら、家族が苦労することになる。自分で検査できるようになったら、非常に楽になるんでしょうね」と関根さん。
「母が病院に行く際には、連れて行く私の都合に合わせてもらっていることも多くて、すぐに診てもらえないジレンマも持っていました。家にいて診てもらえるのなら安心ですよね」と榊原さん。
パネルディスカッションが終わってから、質疑応答のためにステージに再び現れ、掛け合いのトークをしてくれた関根さんと榊原さん。
「小学生の頃から、努力しないと健康は保てないと思っていました。手術後、食については気をつけるようになりました。例えば、トンカツは付け合わせのキャベツから食べるとか。テクノロジーの発達によって自分で自分の体をチェックできるようになったら、早期発見も可能になりますから。榊原郁恵さんといえば、健康的で明るくて、イメージが全然変わらない」と関根さん。
「自分のかかりつけ医がいないのが悩みです。健康的な体で今日までいまして、病院にあまりかかったことがない。同じ物を食べてきているのに主人は大変な思いをして。体質もあるんですね」と榊原さん。
二人にとって、健康でいることの大切さをあらためて再確認したイベントになったのかもしれません。